『帰ってきたウルトラマン』(かえってきたウルトラマン)は、1971年(昭和46年)4月2日から1972年(昭和47年)3月31日にTBS系で、毎週金曜日19:00 - 19:30に全51話が放送された特撮テレビ番組。
怪獣と戦う人間のチームMAT(マット)や巨大ヒーロー・ウルトラマンの活躍を描く。
誕生までの経緯[]
本作の企画は、1969年ごろに書かれた企画書「続ウルトラマン」から始まり、復活した怪獣を相手に、ウルトラマンとMATチームが戦うという基本線はこの時点で確立している。この企画書は『ウルトラマン』の物語より約30年後を舞台に、初代ウルトラマンが地球に帰ってくるという物語で、すでに引退しているムラマツキャップやハヤタが登場し、ウルトラマンと一体化したバンヒデキ(晩日出輝)が、ベーターカプセルで変身するなど初代を強く意識したものであった。
なお、『帰ってきたウルトラマン』の題名はこの企画の時点で円谷英二により付けられたと言われる[1]。
本作が製作された背景には1970年に再放送された『ウルトラQ』、『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』が高視聴率だったこと、万創の「飛び出す絵本」をはじめとした関連書籍、ブルマァクのソフビ人形などの関連商品が好調だったことなどがある[2]。
作品としての帰ってきたウルトラマン[]
物語の展開[]
あらすじ[]
ウルトラセブンとウルトラ警備隊の活躍で、異星人による侵略は激減した。だが、自然界で異変が相次ぎ、眠っていた怪獣が目覚め始めた。カーレーサーを目指している青年・郷秀樹(ごう ひでき)は、怪獣タッコングが暴れ回る中、逃げ遅れた少年と仔犬を庇って命を落とした。しかし、M78星雲から地球を守るためにやってきた新たなウルトラマンが、郷の勇気ある行動に心打たれて自身の生命と超能力を彼に授けた。蘇った郷は、人類の自由と幸福を脅かすあらゆる敵と戦う決意を胸に、怪獣攻撃隊MATへ入隊。常人離れしたウルトラマンとしての自分と、人間・郷秀樹としての自分とのギャップを抱えながらも、続々と出現する怪獣や宇宙人を迎え撃つ。
初期の展開[]
『ウルトラマン』の主人公ハヤタが、人間的な隙のないヒーローとして描かれ、『ウルトラセブン』のダンも私生活まで踏み込んだ演出は行われなかった。しかし、本作の主人公の郷秀樹は、レーサー志望の平凡な一市民として設定され、私生活面では郷の家族的な立場である坂田兄弟がレギュラーとして登場する。また、主人公がウルトラマンとしての能力に慢心したり、超能力を持つゆえに他のMAT隊員と軋轢を生むなど、日常的な困難を乗り越えるための努力が強調された。変身後のウルトラマンも、しばしば怪獣に対して苦戦し、敗北もしている。こうした作劇が、後年の評論で「人間ウルトラマン」と呼ばれている。
当初は、前述のような郷の苦悩と成長など、シリアスなドラマ性が強く打ち出された。その中で、郷の挫折と再起を描いた第2話や、当時ブームであったスポーツ根性もの的要素を取り入れた第4話、二大怪獣とMATの激突を、劇場怪獣映画並のスケールで描いた第5・6話など、新たなタイプの秀作が生まれている。このように、新たな試みが多かった。しかし、人気番組『ウルトラマン』の後継作として本作に期待される視聴率の水準は高いものがあり、1クール目の視聴率はその期待に沿うものではなかった。その原因としては、シリアスなドラマが子どもたちに充分受け入れられなかったこと、予算的な問題で舞台が山中や造成地になる場合が多く、都市破壊の爽快さを欠いたことなどが挙げられている。
中盤の展開[]
この状況において円谷プロダクションは、アンケート調査や学年誌の読者調査などのマーケティングを行い、ウルトラマンの強化や宇宙怪獣の登場などが求められているとの結果を得た。そこで、第18話のベムスターをはじめとし、宇宙怪獣を数多く登場させた。また、ウルトラマンを救うべく、前作の主人公ウルトラセブン(スーツアクター:望月武郎)を登場させ、万能武器ウルトラブレスレットを与えさせる。このことにより、ウルトラマンのキャラクター強化に成功している。また、第13話・第14話では大津波と竜巻による東京破壊を映像化し、その高い特撮技術をアピールしたり、当時人気絶頂のキックボクサーで、本作の前番組キックの鬼のモデルでもある沢村忠を本人役でゲスト出演させた第27話や、ファンの高校生[3]から投稿された原案を採用した第34話など対外的な話題作りも、番組の知名度アップに貢献した。
数々の強化策の一方でドラマ面でも強化が図られ、隊長交代というイベントに文明批評を重ねた第22話、内気で弱い少年の目覚めと旅立ちを南隊員の過去と交錯させて描いた第25話、差別への怒りをテーマとして前面に出した第33話など、一部では評価の高い作品が送り出された。特に第31話~第34話は後に一部で『11月の傑作群』と呼ばれたほどで、この時期視聴率も20%台を順調に維持した。さらに、坂田アキを演じる榊原るみが別のドラマへの出演[4]のためスケジュール確保が困難になり、第37・38話で健とアキはナックル星人により虐殺されるという設定で、退場することに決定。初代ウルトラマンとウルトラセブンの登場というイベントとあいまって、ここで内容的にも視聴率的にも一つの頂点を迎えた。なお、榊原るみ退場後のヒロインは村野ルミ子を演じる岩崎和子へと受け継がれる形となった。
終盤の展開とその後[]
以後、郷の私生活は坂田家で一人生き残った次郎と、隣人で次郎の姉代わりとなった村野ルミ子を中心に描かれていく。シリーズ終盤では、強化策として宇宙人とその宇宙人が操る怪獣が2体セットで登場するようになり、シリーズ初期のハードなドラマが影を潜めたが、ヒーロードラマとしてのエンタテイメント性は強化された。
最終回ではMAT基地を破壊され、次郎とルミ子を拉致されるという最大の危機に陥った郷=ウルトラマンとMATは、かつて初代ウルトラマンを倒した最強怪獣ゼットンに勝利する。そして、郷が次郎とルミ子に別れを告げ、ウルトラマンとして地球を去ることで物語は終焉を迎えた。
本シリーズにおける過去のウルトラヒーロー登場の好評は「初代ウルトラマンの最終回に登場したゾフィーを長男とする「ウルトラ兄弟」という、雑誌上で設定された捉え方がテレビ作品に導入される一種の「逆流現象」につながった。最終回におけるバット星人のセリフに「ウルトラ兄弟」が明確なものとして用いられ、次作『ウルトラマンA』から本格的に兄弟の設定が多用されていく。
時代・舞台設定[]
本作の具体的な年代は、劇中では明示されていない。非日常的な場所でのロケを多用し、「近未来」や「無国籍」を演出していた前2作品と比べると、生活感のある場所での映像が多く、放映年代と同じ1970年代初頭の日本が意識されている。これは、前2作は海外販売が前提に制作されていたが、本作は純粋な日本国内向けに制作されているためである。劇中で映る日付や、語られる第2次世界大戦の体験など、現実の日本と重ねた演出が散見される。また、国外の描写はほとんどなく、MATの他国支部の活動もわずかに語られるのみである。
ウルトラ兄弟などの設定により、他のウルトラシリーズ作品と作品世界が繋がっているとされているが、劇中では過去の作品世界との関係は明示されず、バルタン星人Jr.やゼットンの登場、第38話におけるハヤタとモロボシ・ダンの登場で暗示されているのみである。最終回では、郷の夢の中に回想シーンとして『ウルトラマン』最終回の初代ウルトラマンとゼットンの戦いのシーンが流用され(そのため、科学特捜隊日本支部の建物も背景に映っていた)、伊吹隊長もそれについて言及しているが、前2作の防衛チームからの継承や発展を示す具体的な演出はなかった。
一方、先に述べたように次作『ウルトラマンA』の第10話では本作の後日談が語られ、『ウルトラマンタロウ』や『ウルトラマンレオ』では郷秀樹が登場することで、第2期ウルトラシリーズはすべて同一世界であることが明示されている。
ウルトラ5つの誓い[]
最終話で郷がウルトラマンとして地球を去る際に坂田次郎に伝えた5つの誓い。次郎はこの『ウルトラ5つの誓い』を叫びながら郷を見送った。『ウルトラマンA』、『ウルトラマンメビウス』でも、ウルトラ5つの誓いが登場する。
- 一つ、腹ペコのまま学校へ行かぬこと
- 二つ、天気のいい日に布団を干すこと
- 三つ、道を歩く時には車に気をつけること
- 四つ、他人の力を頼りにしないこと
- 五つ、土の上で裸足で走り回って遊ぶこと
スタッフ・出演者[]
監督[]
監督は円谷英二と縁の深い東宝の本多猪四郎を第1・2話で起用し、作品のオープニングを飾った(第1話のタイトルは本多が過去に監督を務めたゴジラ作品と同じ『怪獣総進撃』)。本多は第7・9・51話(最終回)でも監督を務めた。
東宝からは他に、筧正典、松林宗恵、東映から冨田義治、佐伯孚治、日活から鍛治昇、新東宝から山際永三、TBSから真船禎と、他の映画会社(の出身者)からの監督招聘にも積極的であった。本作では円谷プロ出身の監督は東條昭平(初監督作が本作の第33話。これがTBS局内で問題視されたことから、以降本シリーズでは助監督に戻されたという)と大木淳(本作の第32話で本編監督としてもデビュー)のみである。
脚本[]
本作の脚本陣は、レギュラーにはメインライターの上原正三が全51話中20本を担当し、東京が危機に陥る作品が目立つ。坂田兄妹が死亡した後のシナリオを、最終回を除いて全く担当していない[5]。後の『A』でメインライターを務めることになる市川森一は、本作では6本と少ないが、セブンや新隊長の登場するターニングポイントとなる話を書いている。円谷プロ出身の田口成光が本作でデビューし、6本のシナリオを書いている。田口は後に『ウルトラマンタロウ』でメインライターを務めることになる。他にも、宇宙人や宇宙に絡む話は主に石堂淑朗が担当している。口調や侵略目的が下品で柄の悪い星人を好んで書いた。その一方で地方色や土着性の強い民話風のストーリーも得意としており、本作では9本のシナリオを担当し、『レオ』に至るまで第2期ウルトラシリーズに積極的に関わった。
第1期ウルトラシリーズで監督を務めた実相寺昭雄や飯島敏宏(ペンネームの千束北男を使用)が1本ずつ担当している。またプロデューサー補の熊谷健と親交のあった小山内美江子も熊谷からの依頼で1本担当している(小山内のウルトラシリーズでの脚本担当は『ウルトラQ』第28話と本作第48話の2本のみ。本作を担当した当時、小山内には某エロチック映画と本作がほぼ同時にオファーがあったが、当時小さかった子供が物心がついた時に、色物よりもウルトラマンを書いていたと言った方が、恥ずかしい思いをしないで済むだろうという事で本作を書いたとインタビューで語っている)。金城哲夫も1本担当した(既に金城は円谷プロを辞め故郷の沖縄に帰っており、たまたま私用で海外へ行く際に東京を経由したところ、プロデューサーの円谷一に昔のよしみで頼まれて1本だけ執筆した、という経緯がある。円谷作品では最後の脚本となった)。
他社の脚本家からは、当時東映を中心に『仮面ライダー』などを担当した伊上勝が第9・49話の2本を担当している。また、石堂の紹介で松竹から斉藤正夫が招かれ、2本のシナリオ(第45・50話)を担当している。
ライター以外では、坂田健を演じていた俳優・岸田森が朱川審のペンネームで1本担当した。また第34話の原案は当時高校生だった小林晋一郎によるもの(シナリオは石堂)で、小林は後年の映画『ゴジラvsビオランテ』でも、同じく人間が作り出した植物の怪獣という原案が採用されている。
その他に、新人時代の長坂秀佳が1本担当している。
なお、メインライターの上原正三は、郷秀樹と坂田アキが最後は結ばれるというエンディングを想定していた旨を特撮情報誌『宇宙船』上で述べている。
出演者・ナレーター[]
岸田森は次作『ウルトラマンA』でナレーションを担当し、本作でナレーションを担当した名古屋章は『ウルトラマンタロウ』で朝日奈隊長役を演じている。これに、『ウルトラマンA』で竜隊長を演じた瑳川哲朗を加えると以下のような関係となる。
作品 | 出演 | ナレーション |
---|---|---|
本作(1971年) | 岸田森 | 名古屋章 |
A(1972年) | 瑳川哲朗 | 岸田森 |
タロウ(1973年)・レオ(1974年) | 名古屋章 | 瑳川哲朗 |
本作では岸田森は防衛チームの隊長役ではないが、『ウルトラマンタロウ』と同じ1973年に放送された『ファイヤーマン』において、SAFの水島三郎隊員を演じている。第1期ウルトラシリーズでは、桜井浩子が『ウルトラQ』で江戸川由利子、『ウルトラマン』でフジアキコ隊員、石井伊吉が『ウルトラマン』でアラシ隊員、『ウルトラセブン』でフルハシ隊員、というように設定上はまったく無関係の別の役で連続して起用される傾向が見られた。第2期シリーズでは上記のような、見方によってはローテーションともとれる関係が特徴となっている。一方で、防衛チーム上層部の長官-参謀のラインは『ウルトラセブン』で同様の役を演じた藤田進と佐原健二の再度の顔合わせとなった。しかし設定上は別人であり、防衛チームとの意見の対立が見られるなど、前作でのイメージとは異なるところが見られる。
スーツアクター[]
当初予定された人物がボディビル体型だったが、スマートな郷役の団次郎とのイメージが違いすぎるため、以前、セブンを演じた経緯から、菊池英一が演じることとなる。
- 菊池は拳法や空手などの格闘技を習得している[6]ため、細身の古谷が演じた初代に比べるとガッチリしたシルエットで、やや日本人体型とも言われるが、身長は古谷より高く、背筋が伸びた拳法の構えやアクションが特徴的である。初代ウルトラマンが宇宙人を意識した動きだったのに対し、本作のウルトラマンは怒りや焦りなど感情を伝えるような、人間味のあるアクションが特徴と言える。過去のシリーズでは怪獣もの専門の殺陣師はおらず、シナリオ上でも「怪獣(宇宙人)との戦い~以下よろしく」としか書かれていないことが多かったため、特撮スタッフや本編監督が手探りで殺陣を指示したりしていたが、本作ではウルトラマン役の菊池と多くの怪獣を演じた菊池の大学の後輩である遠矢孝信が打ち合わせてほぼ全面的に殺陣を担当している。
- 菊池が1995年に著した『ウルトラマンダンディー 帰ってきたウルトラマンを演った男』は、本作の製作活動の記録の一つとなっている。
- 遠矢を含めて怪獣のスーツアクターを務めたのは菊池と遠矢が当時所属していたアクション集団JFAのメンバーである。ザザーンはスケジュールがかぶらなかったため菊池が演じている。その他の配役については『ウルトラマンダンディー 帰ってきたウルトラマンを演った男』が詳しい。なお、遠矢はこれに先駆け『宇宙猿人ゴリ』でゴリ博士を演じている。時には両者のスケジュールがかち合ってしまうこともあり、遠矢が戻るまで当時助監督だった東條昭平が代わりに怪獣(サドラーなど)の中に入ったこともあった。
- 次作のウルトラマンAも依頼されたが、ウルトラマンのアクションは激務であり、体力的に限界ということで辞退している。なお、『ウルトラマンA』第1話の客演でのみウルトラマンを演じている。
主な登場人物[]
主人公[]
- 郷秀樹 (ごう ひでき) / ウルトラマンジャック
- 本作の主人公。
- 坂田自動車修理工場に働きながら、カーレーサーを目指していた23歳の青年。坂田健の設計・開発中のレーシングマシン「流星号」のレーサーでもあり、その完成を目前に控えていた(レーサーとしての実績は不明)。甘党でおはぎが好物。趣味はギター。
- タッコング襲来時に逃げ遅れた少年と仔犬を救おうとして命を落とすが、その一部始終を見ていたウルトラマンと一体化して蘇生後、人類の自由と幸福を脅かすあらゆる敵と戦う決意を胸に怪獣攻撃隊MATへ入隊。ヘルメットの番号は「6」。
- 少年時代から運動神経に恵まれたが、ウルトラマンと一体化したことで能力が増幅され、第2話では先輩隊員たちの得意分野の種目で初心者ながら勝利するという成績を打ち出した。しかし、その超人的な能力に思い上がって自らピンチを招くこともあり、超能力を身につけたことで怪獣出現の前兆を他人よりも鋭敏にキャッチできることが仇となり、事件の有無をめぐってほかの隊員との対立を起こすこともたびたびあった。だが、人間的に成長するにつれチームに融和し、ほかの隊員とも打ち解けるようになる。
- 13歳のとき、父が登山中の遭難事故で死亡。母親を故郷に残して上京している。母の存在には第1話で触れられているが、劇中には登場せず、第33話では自身が天涯孤独とのセリフもあり、その時点ですでに死亡しているとの見方もある。
- 坂田アキとの仲も坂田兄弟公認と見られ、すでに家族の一員のような扱いだった。MAT入隊後も、休暇の際は坂田自動車修理工場で流星2号の設計・製作をともに進めていた。第34話で幼馴染みの水野一郎と再会するも、悲劇を防げなかった。
- 第37・38話で坂田兄妹の死後、残された次郎を引き取って同棲して次郎の兄代わりになろうとした。同じマンションに住む村野ルミ子と交流するが、それもつかの間に過ぎなかった。
- 最終回でバット星人とゼットンを倒した後、次郎に「ウルトラ5つの誓い」を残し、ウルトラの星の危機を救うべくウルトラマンとしてウルトラの星へ旅立っていった。
- ウルトラマンとは一体化したまま地球を去ったため、『ウルトラマンタロウ』の第33・34話と第52話、『ウルトラマンレオ』第34話、『ウルトラマンメビウス』の劇場版と第45話でも、ウルトラマンの人間体として姿を見せており、ウルトラマンタロウ=東光太郎やウルトラマンメビウス=ヒビノミライに、自分の経験から得たアドバイスを送っている。人間体での客演はウルトラ兄弟中、最多である(ウルトラセブン=モロボシ・ダンの『ウルトラマンレオ』でのレギュラー出演を除く)。
- だが、MATの仲間たちには自分の無事と正体を告げていないため、次作『ウルトラマンA』で語られるMATのファイルではゼットン戦で殉職したことになっている。
坂田家[]
- 坂田健(さかた けん)
- 郷が働いていた坂田自動車修理工場の社長にして、坂田兄弟の長兄。元は一流のレーサーだったが、事故で脚が不自由になったため技術者に転向した。郷にとっては最大の理解者で同時に後見人でもある。パイプを愛用している。
- MATから一目置かれる有能な技術者であり、マットビハイクルの改良も行っている。
- しかし第37話で、ナックル星人に誘拐されかけたアキを救おうとしたが、逆に轢き殺されてしまった。
- 2008年の映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、(演じた岸田森がすでに他界したため)遺影写真という形で客演している。
- 坂田アキ(さかた あき)
- 坂田健の妹で、郷とは周囲も公認の恋人。衣料品店に勤めている。カトリック教徒であり、第1話では胸に十字架をつけている。
- シーゴラスを「女性のピンチを救ってくれるのは怪獣ながら頼もしい」と評するなど、勇敢な男性を好むような傾向がある。
- 第5・6話ではグドンとツインテールの乱闘に巻き込まれて意識不明の重傷を負う、第26話ではノコギリン騒動に巻き込まれるなど、受難続きであった。
- 第37話でナックル星人にウルトラマン抹殺のために車に拉致されたあと、引きずられ重傷を負い、病院で郷にナックル星人の仕業と明かしたのち、クリスマスプレゼントの腕時計を手渡して兄ともども息絶えてしまった。
- 映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では郷と結婚し、メグという一人娘をもうけているが、怪獣災害とは宿命なのか縁が切れていない。
- 坂田次郎(さかた じろう)
- 郷を兄のように慕う坂田兄弟の末っ子。現代っ子の側面も持っている。将来はMAT入隊を夢見ている。
- 第37話で兄と姉をナックル星人に殺された後は郷と共にとあるマンションで新しい生活をスタートさせ、気丈に生き続ける。最終回では郷がウルトラマンであることを知り、地球を去っていく郷を「ウルトラ五つの誓い」を唱えながら見送った。その後、『ウルトラマンA』第10話にもゲスト出演している。
- 『ウルトラマンメビウス』では、セリザワカズヤがかつて友人から「ウルトラ5つの誓い」を教わったと語っており、その友人が坂田次郎なのか、特に明言されていなかったが、「ウルトラマンメビウス 超全集」によればセリザワに「ウルトラ5つの誓い」を教えたのはやはり友人だった次郎本人とされている。また、小説『アンデレスホリゾント』では、ハルサキカナタの先生として名前のみ登場。メテオールの実用化に貢献していたことが語られている。
MAT[]
- 加藤勝一郎 隊長(かとう かついちろう)
- 年齢38歳。元は陸上自衛隊の一佐でMAT日本支部の初代隊長。ヘルメットの番号は「1」。息子がいる。
- 郷の勇気ある行動と生命力(死亡と診断された後で蘇生したこと)に感銘を受け、MATへの入隊を薦めた。普段は温厚な性格だが、任務に対する責任感が強く、規律には厳しい。上層部の岸田長官からの強引な命令に対し押して忍ぶ態度でよりよい解決策を進言し、部下同士の対立を解決するため、単身で危険地帯に調査に赴くなど、外柔内剛の部下思いの上司。
- 実兄は鉄道会社の社長(息子=加藤の甥がいるが、エレドータス事件で豹変した少年に監禁されてなり代わられ、郷に救出された描写があるだけで出番はわずか数秒だった)。
- 第2話のタッコングと戦う際の録音されていたマットサブ内の郷の「ウルトラマンになってやる」を聞いていた事から郷がウルトラマンである事を知った可能性があり後年塚本も「実は知っていたが知らないふりをしていた」とインタビューで語っている。
- 第22話で、伊吹竜隊長を後任としてMATステーションへ転任した。後年のマンガなどで、ベムスターの襲撃で殉職した宇宙ステーション責任者で親友の梶キャプテンの後を継ぐため、という裏設定が生まれた)。
- 加藤隊長転任の経緯は下記の「隊長の交代」の項を参照。
- 伊吹竜 隊長(いぶき りゅう)
- MAT日本支部の2代目隊長。ヘルメットの番号は「1」。
- 加藤のニューヨーク本部勤務時代の上官で、彼がMATステーションへ転任となったあと、ニューヨーク本部から転任して来た。やや激情家で任務遂行には厳しいが、人間としての根は優しい。実家に妻と一人娘の美奈子がいるが、MAT隊長の家族であるがゆえに宇宙人の陰謀に巻き込まれることが多い。なお、劇中では何らかの理由で郷がウルトラマンと同一人物であることに気づいていた可能性があるような行動も見せている[7]。
- パイロットとしても優れ、初登場である対ゴキネズラ戦でその腕前を見せ、右腕を怪我してウルトラブレスレットを使えないウルトラマンを援護したほか、『ウルトラマンメビウス』でも「名うての戦闘機乗りで華麗なアクロバット飛行でウルトラマンのピンチを何度も救った」と語られている。一方でゼラン星人の怪光線を避け倒したり、人間大のバット星人に肉弾戦を挑むなど、白兵戦にも秀でていた。
- 南猛(みなみ たけし)
- 年齢25歳。MAT日本支部の副隊長格で、柔道の実力にも優れたマットガンの名手。ヘルメットの番号は「2」。
- 心優しい性格の持ち主であり、チームワークを大切にし、MAT入隊当初の郷の面倒をよく見ていた。自分の独断で物事を判断せず、ほかの隊員の意見をバランスよく聞こうとしていた。少年時代にはいじめられっ子だったらしく、いじめられている子供を見ると我慢できない。
- 設定では、オリンピックの射撃競技の金メダリストでもある。
- 岸田文夫(きしだ ふみお)
- 年齢25歳。兵器開発を得意とする。ヘルメットの番号は「3」。
- 射撃の名手(作中では高層ビルの屋上にいるズール星人を地上から1発で仕留めるという離れ技を見せた)で、しかもプライドが高く、少々短気なところもある。正義感と責任感が強いが、十分な調査もせずにツインテールの卵を岩だと判断するなど、独断で重大な決定を下し失敗する例も見られる。当初はなにかと郷と意見や感情が対立し、郷が謹慎処分になるほど重大な結果になることも多かった。「主人公と仲間との深刻な対立」というそれ以前のシリーズにはあまり見られなかったシチュエーションを代表する人物である。しかし、第11話で郷に助けられたことを契機として次第に打ち解け、プライベートを話題にしたり冗談を言い合うような仲になっていった。
- 第44話で超高感度レーダーの設計に携わり、その時期に事件で知り合った女性・広田あかねと結婚を考えて交際するが、悲劇的な結末を迎える。
- 上野一平(うえの いっぺい)
- 年齢23歳。若く、直情型の熱血漢でMATのムードメーカー的存在。ヘルメットの番号は「4」。
- 戦闘中のさまざまな局面において、感情をストレートに出している。MATに命を懸けると言う一方で、喉が渇いたからとパトロールを打ち切って基地へ帰還するなど、南・岸田両隊員とは対照的に気分屋の一面を感じさせる場面もある。同い年の郷と仲が良く、当初は郷の意見を「ばかばかしい」と一蹴する態度も見られたが、反面チームで孤立した郷を庇うことも多かった。
- 迷信や占いを信じる一面もある。
- 天涯孤独の身で親兄弟はいないが、地底科学の権威である小泉博士の恩を受ける。第50話では博士殺害の嫌疑をかけられるが、郷たちに潔白を証明される。博士の娘の千鳥は「チーちゃん」と呼ぶ幼馴染み。
- 丘ユリ子(おか ゆりこ)
- 年齢19歳。MAT日本支部の紅一点で、ヘルメットの番号は「5」。
- 主に通信を担当するが、作戦会議では独自の優れた視点で状況打開の突破口となるヒントやアイデアをしばしば提示する。剣道四段の腕前で、実戦でも男性隊員には劣らない。特に第38話で、郷を除いた全隊員が洗脳された際にもたった一人で耐え、男性隊員と格闘して打ち伏せたうえ、郷と2人で隊員たちの洗脳を解いたことでもその実力は伺える。
- 第47話ではフェミゴンの憑依から解かれた際に見せた表情に普通の女性と変わらない一面も垣間見えた。髪型は初期は長い黒髪だったが、第5話以降は茶色の短髪に変更されている。
- 家族は第47話で母親が登場している。また、ニュースキャスターの父親が設定されているが、劇中には未登場。
その他[]
- 岸田長官
- 岸田隊員の叔父で、MATの上部組織と言える地球防衛庁の長官。MATに解散を命じることも可能な強い権限を持つ。
- 権力や世論を背景に怪獣を倒せないMATにプレッシャーをかける役回りで、その高圧的な命令にMATが背くことができないという状況は、子ども向け特撮番組の中で現実社会の構図を見せ、作品世界にリアリティーを与えていた。ただし、グドン・ツインテール戦ではMATの熱意を酌んで麻酔弾作戦に許可を出していること、シーゴラス・シーモンス戦では東京都民の安らぎに言及してMATを叱咤している点などもあり、悪役とは言い切れない懐の深さを持つ人物でもある。
- 軍隊の司令官役では定番の藤田進は、『ウルトラセブン』のヤマオカ長官に続いて2度目の長官役だが、キャラクターはかなり異なっている。
- 佐竹 参謀
- 初登場の第5・6話で佐川参謀と呼ばれていた人物と同一人物。
- 岸田長官を補佐し、MATと地球防衛庁とのパイプ役を務めている。怪獣を東京ごと抹殺するスパイナー作戦を提案したり、MATの解散をほのめかしたりと、現場と対立する役割は岸田長官と同じだが、対立するばかりではなく共同歩調を取っている場面も見られる。
- 『ウルトラセブン』のタケナカ参謀に続く、佐原健二の2度目の参謀役である。
- 村野ルミ子(むらの るみこ)
- 第38話から登場。郷と同じマンションに住む、郷の隣の部屋に住む女子大生。亡くなったアキに代わり、2人の心の支えとなった。
- 郷に好意を寄せていたようで、最終回で郷と結婚式を挙げる夢を見ている。『ウルトラマンA』第10話に次郎とともにゲスト出演している。
Monster Attack Team[]
放映リスト[]
※各怪獣の詳細は帰ってきたウルトラマンの登場怪獣を参照。
放送日 | 話数 | サブタイトル | 視聴率[8] | 登場怪獣・宇宙人、ゲストウルトラマン | スタッフ |
---|---|---|---|---|---|
1971年4月2日 | 1 | 怪獣総進撃 | 23.2% | 凶暴怪獣アーストロン ヘドロ怪獣ザザーン オイル怪獣タッコング |
監督-本多猪四郎 特殊技術-高野宏一 脚本-上原正三
|
1971年4月9日 | 2 | タッコング大逆襲 | 27.9% | オイル怪獣タッコング | |
1971年4月16日 | 3 | 恐怖の怪獣魔境 | 20.4% | 岩石怪獣サドラ 地底怪獣デットン |
監督-筧正典 特殊技術-高野宏一 脚本-上原正三 |
1971年4月23日 | 4 | 必殺! 流星キック | 20.9% | 古代怪獣キングザウルス三世 | |
1971年4月30日 | 5 | 二大怪獣東京を襲撃 | 22.8% | 地底怪獣グドン 古代怪獣ツインテール |
監督-富田義治 特殊技術-高野宏一 脚本-上原正三 |
1971年5月7日 | 6 | 決戦! 怪獣対マット | 18.7% | ||
1971年5月14日 | 7 | 怪獣レインボー作戦 | 18.1% | 透明怪獣ゴルバゴス | 監督-本多猪四郎 特殊技術-高野宏一 脚本-上原正三 |
1971年5月21日 | 8 | 怪獣時限爆弾 | 17.0% | 爆弾怪獣ゴーストロン | 監督-筧正典 特殊技術-高野宏一 脚本-田口成光 |
1971年5月28日 | 9 | 怪獣島SOS | 16.5% | 古代怪獣ダンガー | 監督-本多猪四郎 特殊技術-高野宏一 脚本-伊上勝 |
1971年6月4日 | 10 | 恐竜爆破指令 | 20.5% | 化石怪獣ステゴン | 監督-筧正典 特殊技術-高野宏一 脚本-上原正三 |
1971年6月11日 | 11 | 毒ガス怪獣出現 | 19.6% | 毒ガス怪獣モグネズン | 監督-鍛冶昇 特殊技術-高野宏一 脚本-金城哲夫 |
1971年6月18日 | 12 | 怪獣シュガロンの復讐 | 17.2% | 音波怪獣シュガロン | 監督-鍛冶昇 特殊技術-高野宏一 脚本-上原正三 |
1971年6月25日 | 13 | 津波怪獣の恐怖東京大ピンチ! | 21.2% | 津波怪獣シーモンス 竜巻怪獣シーゴラス |
監督-富田義治 特殊技術-佐川和夫 脚本-上原正三 |
1971年7月2日 | 14 | 二大怪獣の恐怖東京大龍巻 | 20.9% | ||
1971年7月9日 | 15 | 怪獣少年の復讐 | 17.8% | 吸電怪獣エレドータス | 監督-山際永三 特殊技術-高野宏一 脚本-田口成光 |
1971年7月16日 | 16 | 大怪鳥テロチルスの謎 | 17.9% | 始祖怪鳥テロチルス | 監督-山際永三 特殊技術-高野宏一 脚本-上原正三 |
1971年7月23日 | 17 | 怪鳥テロチルス東京大空爆 | 17.1% | ||
1971年8月6日 | 18 | ウルトラセブン参上![9] | 19.1% | 宇宙大怪獣ベムスター ウルトラセブン |
監督-鍛冶昇 特殊技術-佐川和夫 脚本-市川森一 |
1971年8月13日 | 19 | 宇宙から来た透明大怪獣 | 16.0% | 忍者怪獣サータン | 監督-鍛冶昇 特殊技術-佐川和夫 脚本-上原正三 |
1971年8月20日 | 20 | 怪獣は宇宙の流れ星 | 17.2% | 磁力怪獣マグネドン | 監督-筧正典 特殊技術-高野宏一 脚本-石堂淑朗 |
1971年8月27日 | 21 | 怪獣チャンネル | 17.3% | 電波怪獣ビーコン | 監督-筧正典 特殊技術-高野宏一 脚本-市川森一 |
1971年9月3日 | 22 | この怪獣は俺が殺る | 18.8% | プラスチック怪獣ゴキネズラ | 監督-山際永三 特殊技術-高野宏一 脚本-市川森一 |
1971年9月10日 | 23 | 暗黒怪獣星を吐け! | 23.4% | カニ座怪獣ザニカ 暗黒怪獣バキューモン |
監督-山際永三 特殊技術-高野宏一 脚本-石堂淑朗 |
1971年9月17日 | 24 | 戦慄! マンション怪獣誕生 | 24.0% | マンション怪獣キングストロン 宇宙小怪獣クプクプ |
監督-富田義治 特殊技術-大木淳 脚本-上原正三 |
1971年9月24日 | 25 | ふるさと地球を去る | 21.4% | 隕石怪獣ザゴラス | 監督-富田義治 特殊技術-大木淳 脚本-市川森一 |
1971年10月1日 | 26 | 怪奇! 殺人甲虫事件 | 25.2% | 昆虫怪獣ノコギリン | 監督-筧正典 特殊技術-高野宏一 脚本-上原正三 |
1971年10月8日 | 27 | この一発で地獄へ行け! | 26.1% | 八つ切り怪獣グロンケン | 監督-筧正典 特殊技術-高野宏一 脚本-市川森一 |
1971年10月15日 | 28 | ウルトラ特攻大作戦 | 23.5% | 台風怪獣バリケーン | 監督-山際永三 特殊技術-佐川和夫 脚本-実相寺昭雄 |
1971年10月22日 | 29 | 次郎くん怪獣に乗る | 23.2% | やどかり怪獣ヤドカリン | 監督-山際永三 特殊技術-佐川和夫 脚本-田口成光 |
1971年10月29日 | 30 | 呪いの骨神オクスター | 23.9% | 水牛怪獣オクスター | 監督-真船禎 特殊技術-高野宏一 脚本-石堂淑朗 |
1971年11月5日 | 31 | 悪魔と天使の間に…… | 25.1% | 囮怪獣プルーマ 宇宙怪人ゼラン星人 |
監督-真船禎 特殊技術-高野宏一 脚本-市川森一 |
1971年11月12日 | 32 | 落日の決闘 | 23.4% | 変幻怪獣キングマイマイ(幼虫・成虫) | 監督・特殊技術-大木淳 脚本-千束北男 |
1971年11月19日 | 33 | 怪獣使いと少年 | 24.0% | 巨大魚怪獣ムルチ 宇宙調査員メイツ星人 |
監督-東條昭平 特殊技術-大木淳 脚本-上原正三 |
1971年11月26日 | 34 | 許されざるいのち | 24.6% | 合成怪獣レオゴン | 監督-山際永三 特殊技術-佐川和夫 脚本-石堂淑朗 |
1971年12月3日 | 35 | 残酷! 光怪獣プリズ魔 | 20.9% | 光怪獣プリズ魔 | 監督-山際永三 特殊技術-佐川和夫 脚本-朱川審 |
1971年12月10日 | 36 | 夜を蹴ちらせ | 23.9% | 吸血宇宙星人ドラキュラス | 監督-筧正典 特殊技術-佐川和夫 脚本-石堂淑朗 |
1971年12月17日 | 37 | ウルトラマン夕陽に死す | 27.5% | 暗殺宇宙人ナックル星人 用心棒怪獣ブラックキング 宇宙大怪獣 再生ベムスター 竜巻怪獣 再生シーゴラス |
監督-富田義治 特殊技術-大木淳 脚本-上原正三 |
1971年12月24日 | 38 | ウルトラの星光る時 | 29.0% | 暗殺宇宙人ナックル星人 用心棒怪獣ブラックキング 初代ウルトラマン ウルトラセブン | |
1972年1月7日 | 39 | 冬の怪奇シリーズ 20世紀の雪男 |
27.4% | 雪男星人バルダック星人 | 監督-筧正典 特殊技術-真野田陽一 脚本-田口成光 |
1972年1月14日 | 40 | 冬の怪奇シリーズ まぼろしの雪女 |
28.2% | 雪女怪獣スノーゴン 暗黒怪人ブラック星人 |
監督-筧正典 特殊技術-真野田陽一 脚本-石堂淑朗 |
1972年1月21日 | 41 | バルタン星人Jr.の復讐 | 28.2% | 宇宙忍者バルタン星人Jr. ロボット怪獣ビルガモ |
監督-佐伯孚治 特殊技術-佐川和夫 脚本-長坂秀佳 |
1972年1月28日 | 42 | 富士に立つ怪獣 | 28.1% | 蜃気楼怪獣パラゴン 宇宙怪人ストラ星人 |
監督-佐伯孚治 特殊技術-佐川和夫 脚本-石堂淑朗 |
1972年2月4日 | 43 | 魔神月に咆える | 26.6% | 魔神怪獣コダイゴン 発砲怪人グロテス星人 |
監督-筧正典 特殊技術-真野田陽一 脚本-石堂淑朗 |
1972年2月11日 | 44 | 星空に愛をこめて | 29.1% | 燐光怪獣グラナダス 宇宙牛人ケンタウルス星人 |
監督-筧正典 特殊技術-真野田陽一 脚本-田口成光 |
1972年2月18日 | 45 | 郷秀樹を暗殺せよ! | 26.5% | 鼠怪獣ロボネズ 電磁波怪人メシエ星雲人 白鳥座61番星人エリカ |
監督-鍛冶昇 特殊技術-佐川和夫 脚本-斎藤正夫 |
1972年2月25日 | 46 | この一撃に怒りをこめて | 27.9% | ブーメラン怪獣レッドキラー 宇宙参謀ズール星人 |
監督-鍛冶昇 特殊技術-佐川和夫 脚本-田口成光 |
1972年3月3日 | 47 | 狙われた女 | 25.6% | ひとだま怪獣フェミゴン | 監督-佐伯孚治 特殊技術-真野田陽一 脚本-石堂淑朗 |
1972年3月10日 | 48 | 地球頂きます! | 25.2% | なまけ怪獣ヤメタランス 宇宙怪人ササヒラー |
監督-佐伯孚治 特殊技術-真野田陽一 脚本-小山内美江子 |
1972年3月17日 | 49 | 宇宙戦士その名はMAT | 25.2% | 銀河星人ミステラー星人(善・悪) アテリア星人(名前のみ) |
監督-松林宋恵 特殊技術-真野田陽一 脚本-伊上勝 |
1972年3月24日 | 50 | 地獄からの誘い | 26.0% | 原始地底人キング・ボックル | 監督-松林宋恵 特殊技術-真野田陽一 脚本-斎藤正夫 |
1972年3月31日 | 51 | ウルトラ5つの誓い | 29.5% | 宇宙恐竜ゼットン(二代目) 触角宇宙人バット星人 初代ウルトラマン |
監督-本多猪四郎 特殊技術-真野田陽一 脚本-上原正三 |
12月31日は第13回日本レコード大賞の為、放送休止。
放映当時の商業展開[]
- 当時、玩具メーカーなどとのタイアップは近年テンプレート:いつほど緊密ではなく、タイアップ先企業の意向が作品設定に深く関与する傾向は本作では見られない。
- 逆に当時の円谷プロの版権管理の体制が甘く、無版権ものの商品が多数流通する状況を生んだ。
- すでに実績のあるウルトラシリーズに対する業界の注目は熱く、商品化権の入札で激しい競り合いが見られた。第1期ウルトラシリーズで雑誌掲載権を持っていた講談社は小学館に競り負けている。
雑誌[]
小学館が雑誌掲載の権利を持っており、以下のような展開を見せた。
- 学習雑誌
- 巻頭カラー特集:ウルトラマン、怪獣、MATに関する図解、画報が掲載された。
- 漫画
- よいこ 1971年6月号 - 1972年3月号 馬場秀夫、1972年4月号 久松文雄
- 幼稚園 1971年5月号 - 1972年3月号 中城けんたろう、1972年4月号 久松文雄
- 小学一年生 1971年4月号 - 1972年3月号 中城けんたろう、1972年4月号 森義一
- 小学二年生 1971年5月号 - 1972年4月号 内山まもる 2004年に単行本としてまとめられた。
- 小学三年生 馬場秀夫、高須礼二、1972年4月号 林ひさお
- 小学四年生 平沢茂太郎、1972年4月号 斉藤ゆずる
- 小学五年生 1971年4月号 - 6月号 坂口尚、1971年7月号 - 1972年4月号 森藤よしひろ
- 小学六年生 1971年7月号 - 1972年4月号 森藤よしひろ
- 付録:怪獣パノラマ、MATシュート(輪ゴム式)、MAT隊員手帳などが付いた。
- 他に読者向けにオリジナルバッジの有料頒布が行われた。
- 別冊少年サンデー
- 漫画
- 1971年5月号 - 1971年12月号 水穂輝
- 漫画
- 小学館BOOK
- 漫画
- 1971年4月号 - 1971年12月号 西田幸司、1972年1月号 - 1972年3月号 林ひさお
- 漫画
映画[]
『東宝チャンピオンまつり』にてテレビ版をベースにした作品が3シーズンにわたって公開された。
- 1971年7月21日公開
- 『帰ってきたウルトラマン』
- 第5・6話の劇場版
- 1971年12月12日公開
- 『帰ってきたウルトラマン 竜巻怪獣の恐怖』
- 第13・14話の劇場版
- 1972年3月12日公開
- 『帰ってきたウルトラマン 次郎くん怪獣にのる』
- 第29話の劇場版
書籍[]
- 絵本
- オリジナルのイラストや宣材を元にしたものが主流で、写真をコラージュして作られた商品は当時少なかった。また、朝日ソノラマの商品に顕著なソノシート付き(主題歌やオリジナルのドラマを収録)のものや、イラストを立体的に見せる「仕掛け絵本」(商品名:飛び出す絵本)も人気を得た。
- 怪獣図鑑
- 宣材や番組の画面写真を元にウルトラマンや怪獣のプロフィールを図鑑形式にまとめたもの。小学館のものが代表的。初代ウルトラマン、ウルトラセブンと比べると、本作では怪獣の設定図面を商品化している例は極めて少ない。
- ブロマイド
- 1枚5円~30円ほどで、袋とじされたものから好きなものを選んで買うくじ引きの要素も盛り込まれた仕組みだったが、購入するまで中身が分からない点を悪用され、無版権の粗悪品も多数流通していた。
玩具[]
- ソフトビニール製人形(ソフビ・フィギュア)
- 旧マルサン商店の経営権・資産を引き継いだブルマァクを中心に発売された。現行作品だったこともあり、終盤の怪獣(ササヒラー、キング・ボックルなど)も含めほとんどの登場怪獣が商品化され、その商品点数はスタンダードサイズの怪獣だけで41点にものぼった。
- プラモデル
- ブルマァク、マルイからマットアロー1号、2号、マットジャイロ、ウルトラマンが発売された。ただし、ウルトラマンは、ブルマァクの物は立ち姿勢でゼンマイ動力で歩く物、マルイは飛行姿勢でモーターライズ・足元にプロペラの付いた「空飛ぶウルトラマン」と、全く異なるものであった。なお、マルイのマットアロー、ジャイロは1985年と1994年に再発売されているが、ウルトラマンのみは一度も再発売が無い。また、マルイの製品は銀色成型で(ブルマァクの物はブルーグレー)デカールを貼るだけで劇中のイメージを再現できる特徴があった。なお、マルイのアロー1号は全体のイメージをかなり正確に把握しており(インテーク付近の形状のみ異なる)既に30年が経過しているモデルではあるが、2000年頃に改造されて模型誌(ホビージャパン誌)のジオラマ写真に使われたことがある。
- 以上は大型の物だが、この他に50円サイズのミニプラモも発売されており、マットアロー1号、2号、マットジャイロがブルマァクから、また島型のベースにウルトラマンや怪獣がセットになったものが4種類日東科学から発売され、主に小売店や駄菓子屋で流通していた。ブルマァクの50円サイズのマットジャイロは、金型が引き取られて1985年頃、日東科学(マスターブランド)で発売されたマットビハイクルのおまけキットとして添付されたことがある。
- ミニカー
- ダイヤペット(米沢玩具・現:アガツマ)とトミカ(トミー・現:タカラトミー)からすでに発売されていたコスモスポーツをベースにマットビハイクルが製品化された。なお日本の映像作品に登場する劇中車が製品化されたのは、このマットビハイクルが最初と言われている。
- セルロイド製お面
- 以前から流通していた初代ウルトラマン・Aタイプを模したものが継続販売されることが多かったが、本作に合わせて新たに商品化されたものもあった。
- トランプ・いろはカルタ
- トランプに怪獣のイラストを配したもの、ウルトラマン、怪獣、MATを題材としたいろはカルタも発売された。
- パンチキック
- タカラ(現:タカラトミー)のビニール製打撃玩具のロングセラー商品で、本作関連ではウルトラマン、アーストロン、シーゴラスなどの図柄が発売。
- ウルトラマンヘルメット
- ウルトラマンの顔上半分(目の部分まで)を子供サイズのヘルメット状にしたプラスチック製の玩具。
- MAT隊員ヘルメット、マットシュート
- いわゆる「隊員なりきりセット」の走り。いずれも子供サイズのプラスチック製。マットシュートはホルスター兼用のベルト付。子供用の隊員服はこの当時では商品化されなかった。
- その他、ウルトラマン人形付き○○
- ブリキ製の模型自動車でウルトラマンの人形が運転席に座るものなど、多岐にわたる。
食品(菓子)[]
- シスコ「ウルトラマンガム」「シスコーン」シリーズなど
- パッケージおよびガムの包み紙にウルトラマンやマットアローおよび怪獣のイラストが用いられた。また「当たり」の景品として、14話のダイジェスト(特撮シーンのみで構成)を収録した立体ビューワー「パンペット」も製作された。
児童向け文房具・衣料品・日用品[]
- 筆箱
- 鞄
- ズック靴
- ハンカチ
- 水筒
- 弁当箱
- 茶碗、箸、スプーン等の食器 などなど
- いずれもウルトラマンと怪獣、あるいはマットアローなどを配したイラストに番組ロゴを加えたデザインがあしらわれて商品化された。
レコード[]
音楽の項を参照のこと。
出演者[]
レギュラー出演者[]
- 郷秀樹:団次郎
- 加藤勝一郎 隊長:塚本信夫(第1 - 22話)
- 伊吹竜 隊長:根上淳(第22 - 51話)
- 南猛 隊員:池田駿介(第33話はオープニングでクレジットされるが出演せず)
- 岸田文夫 隊員:西田健(第30・32・33話はオープニングでクレジットされるが出演せず)
- 上野一平 隊員:三井恒(第33話は声のみ)
- 丘ユリ子 隊員:桂木美加(第33話はオープニングでクレジットされるが出演せず)
- 坂田健:岸田森(第1 - 8・14 - 17・19・23・26・28 - 30・34 - 37話)
- 坂田アキ:榊原るみ(第1 - 7・9・14 - 17・19・20・22・23・26・27・37話)
- 坂田次郎:川口英樹(第1 - 10・14 - 17・19・20・22 - 24・26・28 - 30・33 - 41・44 - 46・48・49・51話)
- 村野ルミ子:岩崎和子(第38 - 41・44・49・51話)
- ナレーター:名古屋章
準レギュラー出演者[]
- 岸田 地球防衛庁長官:藤田進(第5・6・14話)
- 佐竹 参謀:佐原健二(第5・6・11・20・50話)※第5・6話では佐川参謀
- 伊吹美奈子:大木智子(第31・43話)
- 次郎の友人:高野浩幸(第5・7・10・29・45話)※第5・29・45話はノンクレジット
ゲスト出演者[]
- 団地の少年・浩(第1話):藤江喜幸
- 浩の母(第1話):毛利幸子
- 村の娘(第1話):島田淳子
- 村の老人(第1話):夏木順平
- 医師(第1話):岡部正
- アキの友達(第2・5・6話):松本幸恵、三田美枝子 ※第5・6話はノンクレジット
- 警官(第4話):伊藤実
- 国連病院の看護婦(第4話):川口節子
- 第一原子力発電所の警備員(第4話):加藤茂雄
- 岸田長官の側近(第5話):小松英三郎
- 医師(第6話):大前亘
- ダイナマイト工場の職員(第8話):倉多爽平
- 次郎のいとこ・タカシ(第8話):矢崎知紀
- MAT整備班長・近藤(第9話):石橋雅史
- 観測員(第9話):山崎純資、長谷川峯子、塚本哲
- 次郎の担任教師・吉本(第10話):北川陽一郎
- 工事主任・小松(第10話):石山克巳
- 岸田隊員の母(第11話):堀越節子
- 人夫(第11話):緒方燐作、坪野鎌之
- 牛山静香(第12話):久万里由香
- 静香の父・牛山武(第12話):草間璋夫
- 地元の警官(第12話):勝部義夫
- 海神丸操舵士・川崎(第13話):菊池英一
- 甲板で酔って踊る海神丸船員(第13話):東條昭平 ※ノンクレジット
- 保険会社調査員・木島(第13話):幸田宗丸
- 海神丸船長・高村(第13・14話):小林昭二 ※第14話はノンクレジット
- 高村の娘・陽子(第13・14話):西山恵子 ※第14話はノンクレジット
- 海神丸船主・船村(第13・14話):長谷川弘
- 赤木工場長(第13・14話):西本裕之
- 自衛隊指揮官(第13・14話):向井淳一郎
- 小田切史郎(第15話):高野浩幸
- 史郎の父(第15話):中川謙二
- 史郎の祖父(第15話):今村源兵
- 列車の車掌(第15話):勝部義夫
- 加藤隊長の甥・進(第15話):佐久田修 ※ノンクレジット
- 松本三郎(第16・17話):石橋正次
- 小野由起子(第16・17話):服部妙子
- 横川浩(第16・17話):丸茂光紀
- 刑事(第16・17話):南川直
- 松本三郎の母(第17話):沼波輝枝
- MAT地震研究部技官(第17話):勝部義夫 ※ノンクレジット
- MATステーションキャプテン・梶(第18話):南広
- MATステーション隊員A(第18話):片岡五郎
- MATステーション隊員B(第18話):羅雅煌
- MATステーション隊員C(第18話):沢登護
- MATステーション隊員D(第18話):佐古正人
- 梶の妻(第18話):立花房子
- コーヒーショップ店員(第18話):山本正明
- 医師(第19話):片山明彦
- MAT宇宙研究部技官(第20話):菅沼赫
- 地球防衛庁参謀(第20話):伊原徳 ※ノンクレジット
- 旅客機パイロット(第21話):越後憲
- ゴミ処理場職員(第22話):うえずみのる
- ピエロのサンドウィッチマン(第22話):三谷昇
- 南條純子(第23話):横山リエ
- 純子の父(第23話):陶隆
- 宇宙研究所・所長(第23話):天本英世
- 百姓A(第23話):坂本長利
- 百姓B(第23話):増岡弘
- 高田明夫(第24話):川瀬裕之
- 明夫の母・とし子(第24話):福田公子
- マンション管理人(第24話):大村千吉
- 明夫と次郎の友人(第24話):荒井久二江 ※ノンクレジット
- いじめっ子・進(第25話):藤江喜幸
- バケツの水をかける少年(第25話):佐久田修 ※ノンクレジット
- 建築技師(第25話):辻しげる
- MAT地質調査班長(第25話):幸田宗丸
- 刑事(第26話):大島章太郎
- 東三郎(第27話):山波ひろし
- 三郎の母・キヨ(第27話):進藤幸
- ラーメン屋の店主(第27話):小高まさる
- 沢村忠(第27話):沢村忠 ※本人役で特別出演
- 刑事(第28話):天草四郎
- 村長(第28話):池田忠夫
- 漁師(第28話):吉原正皓、岩城力也
- よし子(第29話):石井千代子
- よし子の父(第29話):坂本新兵
- よし子の母(第29話):中川玲子
- 民俗学者・前田(第30話):大泉滉
- 前田の助手・三谷(第30話):熊野隆司
- 松山老人(第30話):巌金四郎
- 風間輝男(第31話):永吉健太郎
- 看護婦(第31話):小園蓉子
- MAT基地警備員(第31話):中山剣吾
- 野原太郎(第32話):松原和仁
- 町田駐在(第32話):浜村純
- 野原作太(第32話):谷村昌彦
- 中年婦人(第32話)京田ひさ子
- 佐久間良(第33話):二瓶秀哉
- 金山十郎 / メイツ星人(第33話):植村謙二郎
- 金山を襲う群衆の一人(第33話):梅津栄
- 金山を襲う群衆の一人(第33話):小笠原弘
- 警官(第33話):山崎純資
- 水野一郎(第34話):清水幹生
- 医師(第35話):飯沼慧
- 看護婦(第35話):玉井碧
- 外国人船員(第35話):エフ・ボサード
- 鈴村四郎(第36話):高田稔
- 鈴村みどり(第36話):戸部夕子
- 井口美砂子(第36話):吉岡ユリ
- 神田刑事(第36話):野村明司
- 医師(第37話):奥野匡
- 宇宙電波研究所長 / ナックル星人(第37・38話):成瀬昌彦 ※第38話はノンクレジット
- ハヤタ(第38話):黒部進
- モロボシ・ダン(第38話):森次浩司
- 片岡洋子(第39話):梶三和子
- 津村秀男(第39話):和田周
- 天文台係官(第39話):岸野一彦
- ルミ子の母(第39・40話):織賀邦江 ※第39話はノンクレジット
- 山小屋の管理人・中川老人(第40話):寄山弘
- 中川老人の孫娘・美佐子(第40話):荒井純子
- 青年(第40話):倉石和旺
- ススム少年(第41話):斎藤信也
- 作業員(第41話):土方宏
- 鳴沢村の駐在(第42話):柳谷寛
- ドライバー(第42話):向正人
- 事故を起こすトラック運転手(第42話):土屋靖雄
- 伊吹葉子(第43話):本山可久子
- グロテス星人が化けた村人(第43話):加地健太郎
- 広田あかね / ケンタウルス星人(第44話):茜夕子
- 白鳥エリカ / 白鳥座61番星人(第45話):川崎純子
- MATメディカルセンター医師・浜村(第45話):高原駿雄
- 紙芝居屋の老人 / ズール星人(第46話):多々良純
- 看護婦(第46話):花形恵子
- 丘隊員の母(第47話):葦原邦子
- 怠け者の少年・勝(第48話):田村明彦
- 勝の母(第48話):五月晴子
- 泥棒(第48話):不破万作
- 星野 / ミステラー星人・善(第49話):村上不二夫
- 星野の娘・輝美(第49話):古屋まゆみ
- ミステラー星人・悪(第49話):森本景武
- 小泉博士(第50話):邦創典
- 小泉チドリ(第50話):八木孝子
- 日本地質研究所所員(第50話):鮎川浩
- MATレーダー通信隊員(第51話):菊池英一
- 伊吹隊長に耳打ちする男(第51話):遠矢孝信
声の出演[]
※全てノンクレジット
- ウルトラマン:中曽根雅夫(シュワッチという掛け声。『ウルトラマン』から流用)、谷津勲(人間の言葉を話す部分、以下同)、団次郎(第20・51話)、村越伊知郎(第50話)ほか
- ウルトラセブン(第18話):村越伊知郎
- ゼラン星人(第31話):梶哲也
- ドラキュラス(第36話):梶哲也
- ナックル星人(第38話):沢りつお
- バルダック星人(第39話):谷津勲
- ブラック星人(第40話):寄山弘
- バルタン星人Jr.(第41話):阪脩
- ストラ星人(第42話):阪脩
- グロテス星人(第43話):加地健太郎
- メシエ星雲人(第45話):谷津勲
- ズール星人上司(第46話):谷津勲
- ヤメタランス(第48話):小宮山清(鳴き声のみ、ピグモンの流用)
- ササヒラー(第48話):谷津勲
- バット星人(第51話):阪脩
スーツアクター[]
- ウルトラマン:菊池英一
- 初代ウルトラマン(第38話):斉藤忠治
- ウルトラセブン(第18・38話):望月武郎
- 怪獣・宇宙人(※印は名前不明)[10]
- 遠矢孝信(メイン)
- 菊池英一(ザザーン)
- 関国麿(デットン)
- 森平(※)(ツインテール、シーモンス)
- 有川兼光(ブラックキング、パラゴン(前部))
- 斉藤忠治(ミステラー星人(善)、バット星人)
- 高山(※)(メシエ星雲人)
- 東條昭平(グロテス星人(等身大))
※ブラック星人、ストラ星人、グロテス星人、ケンタウルス星人、ズール星人は不明。
スタッフ[]
一覧[]
- プロデューサー:円谷一、斎藤進、橋本洋二(TBS)
- プロデューサー補:熊谷健
- 企画:満田かずほ、田口成光 ※オープニング未クレジット
- 監督(本編)
- 本多猪四郎(第1・2・7・9・51話)5本
- 山際永三(第15・16・17・22・23・28・29・34・35話)9本
- 佐伯孚治(第41・42・47・48話)4本
- 冨田義治(第5・6・13・14・24・25・37・38話)8本
- 筧正典(第3・4・8・10・20・21・26・27・36・39・40・43・44話)13本
- 鍛治昇(第11・12・18・19・45・46話)6本
- 真船禎(第30・31話)2本
- 松林宗恵(第49・50話)2本
- 大木淳(第32話)1本
- 東條昭平(第33話)1本
- 脚本
- 監督(特殊技術)
- 高野宏一(第1 - 12・15 - 17・20・21・26・27・30・31話)21本
- 佐川和夫(第13・14・18・19・22・23・28・29・34 - 36・41・42・45・46話)15本
- 大木淳(第24・25・32・33・37・38話)6本
- 真野田陽一(第39・40・43・44・47 - 51話)9本
- 音楽:冬木透
- 主題歌:すぎやまこういち
- 撮影(本編):鈴木清、佐川和夫、永井仙吉
- 撮影(特撮):鈴木清、佐川和夫、佐藤貞夫、唐沢登喜麿
- 照明(本編):森本正邦、大山次郎、小林哲也
- 照明(特撮):小池一三、大口良雄、原文良
- 美術(本編):育野重一、栗山吉正、安田邦宣
- 美術(特撮):池谷仙克、高橋昭彦、鈴木儀雄、大沢哲三、青木利郎
- オープニングにはクレジットされていないが、着ぐるみ造形は主に開米プロが、一部を高山良策(グドン、ツインテール、ステゴン)、東宝特殊美術部(タッコング、ザザーン、アーストロン)、円谷プロ社内の造形スタッフ(キングザウルス三世)が担当。
- オープニングには未クレジットだが本作の怪獣(宇宙人)デザインは、特撮班美術の池谷仙克や高橋昭彦のほかに、プロデューサー補佐の熊谷健(シーゴラス、ベムスターほか)や、米谷佳晃(プルーマ、ゼラン星人、レオゴン)、利光貞三(サータンのみ)、末安正博(ゴキネズラのみ)などが担当。なお最終話に登場したバット星人は、当時の小学館編集部スタッフによる作とされている[11]。※ヤドカリンのみデザイナー不明
- 光学撮影:中野稔
- 編集:柳川義博、小林熙昌
- 助監督(本編):東條昭平、宮坂清彦、岡村精
- 助監督(特撮):吉村善之、田渕吉男、布施修、常葉武
- 効果:東宝効果集団、小森護雄
- 第1・2話オープニングには小森の名前がクレジットされているが、実際に小森が手掛けたのは1・2話のパイロット版であり、放送作品は東宝効果集団が全話を担当した。
- 録音:キヌタ・ラボラトリー、セントラル録音
- 現像:東京現像所
- 制作:TBS、円谷プロダクション
主題歌・劇中音楽[]
主題歌と挿入歌の作曲はすぎやまこういちが担当。「帰ってきたウルトラマン」と「MATチームの歌」をカップリングしたオリジナル曲は、原盤権を持つ日本コロムビア(EP盤)と朝日ソノラマ(ソノシート)がリリース。競作となる他のメーカーはカヴァー・ヴァージョンを収録した。カヴァー・ヴァージョンには、子門真人、ボニー・ジャックス、若子内悦郎、外山浩爾、三鷹淳らによるものがある。
オープニングテーマ[]
- 『帰ってきたウルトラマン』
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- 作詞:東京一 / 作曲:杉山こういち / 歌:団次郎 みすず児童合唱団
- 歌は主人公・郷秀樹役の団次郎で、シリーズで初めて主役俳優が主題歌を歌った作品でもある。
- 主題歌の候補の1つに不採用となった「戦え! ウルトラマン」(歌:団次郎)があり、作曲の杉山は凝った構成のこちらが好みであったが、子供番組ゆえ「分かりやすいメロディーの方がよい」と考え「帰ってきたウルトラマン」が主題歌に採用されたと述懐。CSケーブル放送局ファミリー劇場の情報番組「ウルトラ情報局」にすぎやまがゲスト出演した際、放送分のオープニング映像と「戦え! ウルトラマン」とをミックスし、実現したかもしれない幻のオープニングとして放送された。
- 後述のBGMを担当した冬木は「戦え! ウルトラマン」と同様の歌詞を用いたテーマ音楽を主題歌候補として作曲したが、すぎやま版の主題歌が採用されたため、結局放映当時に歌は録音されていない。ただし、本作のメインテーマとしてメロディは使用されている。このメロディによる歌入れは、1992年に「帰ってきたぞウルトラマン!」の曲名で水木一郎の歌唱によりリリースされた。
関連楽曲[]
「MATチームの歌」、「怪獣音頭」、コロムビアのオリジナル企画曲「怪獣ロック」など。いずれも作中では使用されていないが、放映当時の各種イベント会場でBGMとして使用された。「怪獣音頭」は歌詞を変更して「私が愛したウルトラセブン」で使用されたこともある。また、「MATチームの歌」には、朝日ソノラマ(EP盤)から発売された西田敏行によるカヴァー・ヴァージョンが存在する。
BGM[]
BGMは『ウルトラセブン』に続き冬木透の作曲による。
- 曲群の構成を『セブン』と比べると、宇宙や異次元空間の描写曲が減り、入れ替わるように人物、特に子供の情景・心理描写曲の割合が増えている。
- MAT出撃・攻撃シーンに多用された男声スキャット入りの曲(M-3)は俗に「ワンダバ」と呼ばれ、視聴者に主題歌と同等以上の強い印象を残した。そのため後の作品でも「ワンダバ」の流れをくむ曲が使われる例が多い。同じく冬木作曲の『ウルトラセブン』の挿入歌『ULTRA SEVEN』に、「ワンダバ」の萌芽が見られる[12]。46話ではズール星人演じる紙芝居のテーマ曲で現実音楽としても登場する[13]。
- 前述の冬木版主題歌は、メロディーのみがウルトラマンの優勢な戦いを描く勇壮な曲(M-13)を初め、主要BGM各曲のモチーフとして使用された。
- 主にエキストラ音楽として、冬木の本作以前の担当作品(『レモンのような女』『おかあさん』『生きる』など)の曲が流用された。
- 本作では『セブン』のBGMからの流用も顕著だが、全てのBGM選曲を冬木自らが行い、『セブン』の作品世界をそのまま持ち込まないよう配慮された。
- 主題歌と劇中BGMが別々の作曲家によるものであるためか、劇中で主題歌およびそのメロディーが使用される場面は少ないが、劇中の重要なシーンで使用される。
その他[]
- 第7話では夜間キャンプの若者達がザ・モップスの『朝まで待てない(いわゆるビクター版)』に合わせて踊っているシーンがある。また第16話の冒頭では同様のシチュエーションでザ・ゴールデン・カップスの『銀色のグラス』が使用されている。
- 第34話ではPYGの『花・太陽・雨』が、第48話ではザ・ドリフターズの『誰かさんと誰かさん』が使用される。いずれも本作オリジナル曲ではないが、『花・太陽・雨』は1999年にバップから発売された『帰ってきたウルトラマン・ミュージックファイル』に収録される。なお、市川森一はPYGメンバーの萩原健一と親交があり、市川が萩原に許可を頼んだことにより『花・太陽・雨』の使用が実現した。
- 第43話の伊吹隊長が家族旅行へ出かけるシーンで、伊吹がカーラジオから流れてきた『南国土佐を後にして』を聞いて思わずリズムを取るシーンがある。ペギー葉山は後に『ウルトラマンタロウ』でウルトラの母の声と人間体(緑のおばさん)を演じることとなる。
その他[]
- 『タッコング大逆襲』初号プリント
- 第2話の初号プリントでは、主題歌、一部の効果音、アイキャッチ、変身シーンも異なっていた。第1話の初号プリントは、現在テンプレート:いつでは紛失しているため、幻になっている。
- ダイコンフィルム作品『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』(増殖怪獣バグジュエル登場)
- 1983年3月にDAICON FILMが制作した8mm映画作品。同年に開催された日本SF大会「DAICON4」のプロモーション活動の一環として制作された。アマチュア時代の岡田斗司夫が脚本を、庵野秀明が監督を、赤井孝美が特技監督を担当し、また、武田康廣がプロデューサーを担当した。ウルトラマンは庵野が素顔で演じた。この時に使用された主題歌『戦え! ウルトラマン』は、本作で使用された主題歌と最終選考まで残った次点のもので、現在、カラオケで歌うことができる。DAICON FILM版のタイトルの由来は、庵野秀明をはじめとする制作・出演者陣が、DAICON FILM発足以前に、短編の『ウルトラマン』を自主製作で2本製作したことがあり、今回はそのウルトラマンが『帰ってきたウルトラマン』なので、このタイトルにしたという。自主上映会などでの公開の後、ビデオが販売されたが、円谷プロダクションとTBSの無許諾作品であったため、ビデオは廃盤となる。版権への配慮から、『帰ってきたウノレトラマソ』、あるいは『DAICON FILM特撮作品』とされた場合もある。後に、DAICON FILMが制作会社ガイナックスに発展し関係者の多くも映像業界の著名人となったことで、円谷プロダクションの許諾を得て、2001年にGAINAXから期間限定でDVD化されたが、2004年に販売を終了している。
- なお、庵野氏がウルトラマンに変身するということがよくネタにされ、妻である安野モヨコの漫画『監督不行届』や、大学の同級生である島本和彦の漫画『アオイホノオ』などでネタにされている。
- 切通理作『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(1993年 宝島社)
- 第33話のサブタイトルを冠したこの評論集は、切通の最初の単行本となった。上原正三、市川森一らにインタビューをしている。
- 団時朗と榊原るみの共演
- 団と榊原は『帰ってきたウルトラマン』以降も何度か共演しているが、近しい関係でキャスティングされることが少なくない。
- 本作から10年後の東映の『ロボット8ちゃん』(1981年-1982年)では団がロボット工学者・青井博士、榊原が8ちゃんの居候する春野家の母・春野かすみとして共演した。ある回で二人がフォークダンスを踊るシチュエーションで、かすみが「昔を思い出しますね」とまるで郷と坂田アキの関係を示唆するかのようなセリフを語るシーンがある。
- また、円谷映像の『エコエコアザラク』(TVシリーズ版)では、主人公・黒井ミサの両親役を演じている。
- 主人公のネーミング
- しばしば「郷秀樹という名は、アイドル歌手の郷ひろみと西城秀樹の名を組み合わせたもの」と認識されることがあるが、『帰ってきたウルトラマン』の放映開始は1971年であり、郷ひろみも西城秀樹もデビューは翌年なので時期が合わない為、完全な誤解である。
- 命名者である上原正三によると、郷には「地球に密着した郷(ふるさと)」、秀樹には「秀でた樹が育つ」という意味合いが込められているとのこと(辰巳出版の「検証・第2次ウルトラブーム 帰ってきた帰ってきたウルトラマン」より)。
- ドラマ『警部補 矢部謙三』で、団時朗演ずる警視総監の本名が郷秀帰といい、「郷秀樹」と「帰ってきたウルトラマン」の両方にちなんだネーミングになっている。本編でも矢部謙三に「ウルトラマン」と呼ばれたことがある[14]。
映像ソフト化[]
- DVD(デジタルウルトラシリーズ)は2002年12月18日 - 2003年5月23日に発売。全13巻で各巻4話(13のみ3話)収録。1 - 3巻、4以降は2巻ずつ同時発売。
脚注[]
- ↑ 稀に企画時のタイトルを「『ウルトラマンジャック』である」とする記事があるが、これは誤り。このタイトルは 『ウルトラマンタロウ』 のNGタイトルであり本作とは関係がない。本作のウルトラマンが後年になって円谷プロにより “・・・・ジャック”と名づけられたことによる誤認である。
- ↑ マーチャンダイジングライツレポート1991年5月号
- ↑ 後に同様の経緯で『ゴジラvsビオランテ』の原案も手掛けた小林晋一郎
- ↑ 日本テレビ系列・『気になる嫁さん』の主演。そのためか、27話以降から坂田とアキが暗殺される話までは出演していなかった。
- ↑ その理由には、「次作『ウルトラマンA』の企画準備のため」、「『シルバー仮面』のシナリオを執筆するため」、「第33話『怪獣使いと少年』の内容が、児童向け番組の域を逸脱し過激であるとして問題となり、その責任を取らされて降板させられた」など、諸説ある。
- ↑ のちに中野刑事役でレギュラー出演した『電人ザボーガー』ではアクション監督も兼任していた。
- ↑ なかでも第33話においては、メイツ星人が殺害され、殺した住民の身勝手な言い分に市民を守ることを放棄しようとした郷に「街が大変なことになっているんだぞ」と一喝し、ムルチとの戦いへと赴かせた。加藤隊長を演じた塚本信夫と、演出を担当した筧正典は講談社発行の「ウルトラマン大全集II」収録の座談会のなかで、二人で議論して「やっぱり隊長は知っているんだ」という結論に達したが画面の中では隊長とは知らないこととして描くことにした話を述べている。
- ↑ 「ウルトラマンダンディー」より
- ↑ 本話は当初7月30日放送予定だったが、全日空機雫石衝突事故の報道特別番組のため放送が翌週に順延された。放送に際しては、メインタイトル部に郷秀樹のお詫びのナレーションが入った。
- ↑ きくち英一著・「ウルトラマンダンディー」から
- ↑ LDソフト「帰ってきたウルトラマン」Vol.11同封ライナーノーツ。発売:創美企画
- ↑ 冬木自身が『ULTRA SEVEN』を「ワンダバ」の一種の原型であるとして語っている。
- ↑ このM-3は、2010年現在、アサヒ飲料の缶コーヒー「BLACK WONDA」のテレビCMにも使用されている。本CMに登場する唐沢寿明は、『ウルトラマンティガ』エンディング『Brave Love,TIGA』でワンフレーズを担当している。
- ↑ 団時朗はインタビューで、福田卓郎により名付けられた名前で、「郷秀帰=別世界の郷秀樹」という設定の許可も円谷プロダクションから出ているという。
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