ナックル星人(ナックルせいじん)は、『帰ってきたウルトラマン』をはじめとするウルトラシリーズに登場する架空の異星人。別名:暗殺宇宙人。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
『帰ってきたウルトラマン』に登場したナックル星人[]
『帰ってきたウルトラマン』第37話「ウルトラマン夕陽に死す」、第38話「ウルトラの星光る時」に登場。
- 身長:2 - 43メートル
- 体重:250キログラム - 2万トン
地球侵略及び、それに邪魔なウルトラマンジャックの抹殺とMATチームの壊滅を狙う悪賢い宇宙人。宇宙電波研究所の所長に擬態し、シーゴラスやベムスターなど、以前地球に出現した怪獣たちを再生させてジャックの能力を分析し、それに合わせて用心棒であるブラックキングを鍛えあげ、MATが開発した液化火薬「サターンZ」の輸送中のMATの前にブラックキングを出現させた後、MATの一般隊員の一人を殺害し、サターンZとマットジープを奪い逃走。さらに、ブラックキングでも普通に戦ってはジャックには勝てないだろうとの分析結果から、ジャック(=郷秀樹)の弱点をさらに模索したところ、坂田兄妹が彼の心の拠り所になっていることに気づき、二人を惨殺してしまう。怒りと悲しみが交錯する不安定な精神状態のジャックに対し、事前に行った緻密な能力分析と、ジャックのエネルギー源である太陽光線の弱い夕刻の時刻を選んで闘うという巧妙な策略によって配下のブラックキングと共にジャックを敗北に追い込み、ナックル星に連行して残酷な八つ裂きの方法で処刑しようとしたが、初代ウルトラマンとウルトラセブンの「ウルトラの星作戦」によりジャックを解放され、ジャックを運んでいた宇宙船も初代マンのスペシウム光線とセブンのエメリウム光線で破壊され、失敗に終わる。
目から破壊光線を発射できる他、優れた体術を持つが、能力分析中のナックル星人(人間体)はウルトラマンジャックの戦闘能力には驚愕しており、より卑劣な手段でジャックを追い込む必要があると考えていた。さらにアジトに潜入したMATの伊吹・上野・岸田・南を罠にはめ、小型アンテナで操り、地球へ帰還した郷を銃殺処刑しようと目論むも、基地から避難した丘隊員の助言によって操られた隊員たちは一蹴。後に全ての根源となっていたアンテナもジャックのスペシウム光線で破壊された。最期は用心棒であるブラックキングが「スライスハンド」で倒された後、ジャックによって相手を空中から放り投げる荒業「ウルトラ投げ」で頭から地面に激突。死に際にサターンZで東京を道連れにしようと目論み、「やがて東京中が大爆発するんだ」と言い残して消滅したが、それも変身を解いた郷の活躍により阻止された。
- 演(人間体):成瀬昌彦
- 声:沢りつお(第37話は人間体と同じ成瀬昌彦が担当)
- 第38話では「暗殺宇宙星人ナックル」(第37話は未クレジット)、『ウルトラマンタロウ』第40話の回想シーンに登場した際は「戦略宇宙人ナックル」とテロップされている。劇中では自ら「ナックル星人」と名乗っている。なお初期脚本の段階では名前が「マルチ星人」「ナック星人」などとされている。
- 同じく脚本ではグドンもスピンキックの能力分析用の怪獣として蘇らせる予定だった。
- 内山まもるの漫画版『帰ってきたウルトラマン』ではデザインがテレビ版と若干異なっており、ケーキとすり替えた爆弾で郷を殺害しようとしたが、事情を知らない郷が坂田家を誤って爆撃し、健とアキが死亡、次郎が負傷。作戦が失敗したため、シーゴラスに加えてキングマイマイも復活させるなどしている。最期はウルトラマンを羽交い絞めにしてブラックキングの角攻撃で倒そうとしたが、それをウルトラマンがよけた為、ブラックキングの角が刺さり絶命した。
- 『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』では、破壊光線は「ナックルアイビーム」と表記されている。
『ウルトラ超伝説』に登場したナックル星人[]
てれびくんでのグラビアと漫画で展開された『ウルトラ超伝説』に登場。
グア軍団の一員として登場。強化改造されたブラックキングを引き連れてアンドロ超戦士と戦った。2回目は体の一部にメカ改造を受けて登場。この時はキングジョーを操っていた。漫画版では1号と2号の二人が登場。
『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に登場したナックル星人[]
映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に登場。
- 身長:52m
- 体重:3万7千t
かつてブラックキングと共にウルトラマンジャックに倒されたナックル星人の同族。GUYSのドキュメントMATにデータが記録されている。連合の参謀格にして実質上のリーダー的存在であり、メビウス抹殺やUキラーザウルス復活のための作戦の指揮を執る。外見は以前現れた同族に比べてかなり生物的で、顔付きも凶悪である。素早い動きを生かした格闘や掌から発射する光弾、ガッツ星人と共に放つ合体光線を武器とする。ジャックやエースと互角以上に渡り合い、ジャックのスペシウム光線とエースのメタリウム光線(2人はエネルギーが少なかったが)やメビウスのメビウスパンチをまともに受けたにも関わらずすぐに立ち上がってみせるなど、以前の同族に比べ実力は高い。
テンプレート:SpoilerH連合の中では最後まで生き残り、巧みな作戦でメビウスや4兄弟を苦しめた末にUキラーザウルスの復活にも成功、地球はおろか銀河連邦の支配も企むが、最後はUキラーザウルス・ネオの触手から放つ光線により爆殺される。ヤプールに操られていた故の末路であった。テンプレート:SpoilerF
- 声:中尾隆聖
ゲーム作品に登場したナックル星人[]
『ウルトラマン Fighting Evolution0』[]
PSPゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 0』に登場。
使用できるキャラではなく、ブラックキングのLv3の必殺技に現れる援護キャラ的な存在として登場。後に怪獣軍団を率いて光の国を攻撃するもジャックに阻止されたことが語られている。
ライブステージに登場したナックル星人[]
『ウルトラライブステージ2002』[]
サンドロスの力を借りてジャックへの復讐を企む。
その他の登場作品[]
- 漫画『ウルトラマン超闘士激伝』では強豪宇宙人の一人だが、ブラックキングと共に銀河最強武闘会を観戦して感動するなど『帰ってきたウルトラマン』の時のような卑劣で残忍な面は見られなかった。
- テレビマガジン版『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』では、『メビウス』劇場版の時と同様にザラブ星人、ガッツ星人、テンペラー星人と宇宙人連合を結成しており、アークボガールを探して銀河系の果てに到着したウルトラ兄弟を他の3人や復活したUキラーザウルス・ネオと共に攻撃したが、ウルトラマンのスペシウム光線でテンペラー星人共々倒された。