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ゾフィー (Zoffy) は、円谷プロ制作の特撮テレビドラマ作品『ウルトラマン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場するキャラクター。

1966年の特撮テレビ番組『ウルトラマン』で初登場。


ゾフィー

古い資料ではゾフィと表記されることもある。ウルトラマンゾフィーではない

概要[]

ウルトラ兄弟の長兄。M78星雲光の国の宇宙警備隊の隊長で、ウルトラの父に次ぐ立場にある。容姿は初代ウルトラマンに似ているが、胸や肩にリベット状の突起(胸3対、肩2対)が付いており、体の赤色部分の形状が若干異なる。

地球に留まったことはないが、ウルトラ兄弟や仲間がピンチに陥った際には必ず駆け付けている。その実力はウルトラ戦士の中でもトップクラスとされているが、兄弟と共に敵の罠に落ちたり、単独で戦って敗北したこともあった[1]。しかし、主人公のサポート役に徹した時は、効果的な働きをすることが多い。

設定の変遷[]

初登場の『ウルトラマン』最終回では、シナリオに「ゾフィ」と表記され、『ウルトラマンレオ』までの出演クレジットも同様だったが、出版物や関連商品では「ゾフィー」と記されることが多く(英語では「Zophy」)、1984年の映画『ウルトラマンZOFFY』以降、「ゾフィー」に統一された。

『ウルトラマン』最終回以降、長らく出番が無かったからか、1960年代の出版物ではゼットン星人と混同されてゼットンを操っていた敵の名前が「謎の宇宙人ゾーフィ」と表記されたり、不正確なイラストで紹介されたこともある(多くの場合、初代ウルトラマンのデザインに帰ってきたウルトラマンのような細いラインをつけたもので、リベット状の突起が胸の赤いラインの下部に配されたもの

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)。しかし、出演の機会が増え、ウルトラ兄弟の長兄として認知された1972年頃からは知名度も上がり、ソフビ人形などの商品化もされるようになった。

ウルトラマンメビウス』以降のシリーズでは、その活躍によりウルトラ兄弟の中でも伝説的存在とされる「ウルトラ6兄弟」の1人にカウントされている。

『ウルトラマン』最終回では宇宙警備隊員として登場したが、やがて隊長に昇格した。2007年に発売されたDVD「ウルトラマンヒストリー赤の章」の解説ではウルトラマンを救ったことで隊長に昇格したとされている。

登場作品[]

テレビシリーズ[]

  1. ウルトラマン』(1966年):第39話
  2. ウルトラマンA』(1972年):第1話、第5話、第13・14話、第23話、第26・27話、第35話
  3. ウルトラマンタロウ』(1973年):第1話、第18・19話、第25話、第33・34話、第40話
  4. ウルトラマンレオ』(1974年):第38・39話
  5. ウルトラマンボーイのウルころ』(2003年):第175話、第205話、第210話、第225話、第255話
  6. ウルトラマンメビウス』(2006年):第15話、第24話、第42話、第50話、後期OP
  7. ウルトラマン列伝』(2011年):第35話、第39話、第86 - 90話
  8. ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』(2017年)

劇場版・オリジナルビデオなど[]

  1. ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』(1979年)
  2. ウルトラマン怪獣大決戦』(1979年)
  3. ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』(1984年)
  4. ウルトラマン物語』(1984年)
  5. ウルトラマングラフィティ おいでよ!ウルトラの国』(1990年)
  6. ウルトラマン超闘士激伝』(1996年)
  7. ウルトラマンネオス』(2000年):第2話、第11・12話
  8. 新世紀ウルトラマン伝説』(2002年)
  9. 新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』(2003年)
  10. ウルトラマンメビウス外伝 ヒカリサーガ』SAGA2、SAGA3(2006年)
  11. 劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(2006年)
  12. 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(2009年)
  13. 映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(2010年)

雑誌連載[]

  1. 雑誌連載『アンドロメロス』(1981年)
  2. 雑誌連載『ウルトラマンノア バトルオブドリームNOA』(2003年)

声の出演[]

  • 浦野光(『ウルトラマン』第39話、『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』)
  • 阪脩(『ウルトラマンA』第5話、第35話)
  • 市川治(『ウルトラマンA』第13話)
  • 山下啓介(『ウルトラマンA』第23話)
  • 篠田三郎(『ウルトラマンタロウ』第18話)
  • 鹿島信哉(『ウルトラマンタロウ』第33・34話)
  • 津田喬(『ウルトラマン物語』)
  • 二又一成(『ウルトラマングラフィティ おいでよ!ウルトラの国』)
  • 江原正士(『ウルトラマン超闘士激伝』)
  • 大滝明利(『ウルトラマンネオス』)
  • 田中秀幸(『ウルトラマンメビウス』以降)

※一部の作品では、初代ウルトラマンや、ウルトラマンジャックの変性。

劇中での活躍[]

『ウルトラマン』に登場したゾフィー[]

最終回となる第39話に登場。ウルトラマンがゼットンに敗れた直後、赤い球体の姿で飛来。瀕死のウルトラマンを蘇らせると、地球の平和は人間の手で掴み取ることに価値があると諭して光の国へ帰るようにウルトラマンを説得したが、自分の命をハヤタに譲りたいと願うウルトラマンに感銘を受け、ハヤタにも新たな命を与えて2人を分離させ、ウルトラマンを光の国へ連れ帰った。

  • 演:古谷敏
  • 声:浦野光
  • 胴体部分は新造ではなく、ウルトラマンのAタイプのスーツを改造したもので、顔はCタイプと同型のマスクだった。また、マスク中央のとさか部分先端が、黒く塗られているなどの特徴がある。
  • 準備稿の段階では、負けてしまったウルトラマンに代わリゼットンと戦い上空からスペシウム光線を浴びせゼットンを撃退。その後ウルトラマンが自身を犠牲にしてその命をハヤタに譲るという展開が考えられていた。ゼットンとゾフィーが戦うのはPS2のウルトラマンで実現している。
  • ウルトラマン』第7話にノアの神と呼ばれるウルトラマンに酷似した像が登場しており、漫画『ウルトラマンSTORY 0』ではノアの神のモデルとなったのはゾフィーとされており、古代の地球に訪れてアントラーと戦っている。

第2期ウルトラシリーズに登場したゾフィー[]

帰ってきたウルトラマン』には未登場だが、放映当時に雑誌上でウルトラ兄弟が設定され、その長兄と位置づけられた。最終回では、バット星人ウルトラ兄弟のメンバーとして彼の名前を挙げている。

ウルトラマンA』には、第1話[2]、第5話、第13・14話、第23話[3]、第26・27話、第35話に登場。第1話ではウルトラ兄弟の長男として5年ぶりに姿を見せ、ウルトラマンエースが北斗星司と南夕子にウルトラリングを授けるのを見届けた。第5話では、苦戦するエースのエネルギーをウルトラコンバーターで回復させると、エースと共にギロン人アリブンタと戦い、初の実戦を披露した。第13・14話ではヤプール人の罠に落ち、初代マン、セブン、新マンと共にゴルゴダ星の十字架に磔にされてしまう。第23話では、南夕子をエースに変身させるため、北斗星司のいる異次元へ運んだ。第26・27話でヒッポリト星人のカプセルに閉じ込められ、エースを含めた4兄弟と共にブロンズ像にされてしまうが、ウルトラの父とエースの活躍により復活する。第35話では少年の言葉を信じなかった北斗星司=エースを叱責し、水中でドリームギラスに苦戦するエースを救出。この時の声は初代マンの流用。

ウルトラマンタロウ』には、第1話、第18・19話、第25話。第33・34話、第40話に登場。第1話では他の兄弟と共に、アストロモンスとの戦いで瀕死の重傷を負った東光太郎をウルトラの国へ連れて行き、ウルトラマンタロウとして復活させた。第18話ではバードンに敗れたタロウをウルトラの国に運んだ後、バードンと戦って序盤は善戦するが、敗死してしまう[4]。しかし、後にウルトラの母の力によって復活し[5]、第25話では元気な姿を見せている。第33・34話では、ZATに協力する大谷博士の体を借りて地球に一時滞在し、テンペラー星人と戦った。第40話では海王星タイラントと対戦するも、敗れる。

ウルトラマンレオ』では、第38・39話に登場。ババルウ星人の計略にかかり、他の兄弟とともにレオと同士討ちをしてしまう。この時、兄弟を代表してウルトラマンキングと握手している。

以上のように第2期ウルトラシリーズでは、主人公のサポート役としては活躍したものの、怪獣を単独で退治したことはなく、不覚をとる場面が多かった。

『ウルトラマンメビウス』に登場したゾフィー[]

TVシリーズ『ウルトラマンメビウス』の他に、劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』や、インターネット配信番組『ウルトラマンメビウス外伝 ヒカリサーガ』、Vシネマ『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』に登場。第2期シリーズでは他の兄弟と同格として扱われることが多かったが、本作では別格として扱われており、どちらかといえばウルトラの父と似た立場になっている。

第15話では、ウルトラマンヒカリの意識の中に現れ、光の国へ帰るように説得した。その後、『ヒカリサーガ』SAGA2では、ベムスターに苦戦するヒカリを援護してベムスターを倒すと、ヒカリを宇宙警備隊に勧誘した。SAGA3では、ヒカリが地球行きを希望した際には、難色を示すウルトラの父を説得し、ヒカリの希望を認めさせた。劇場版直後の第24話では、ヤプールの復活を察知してメビウスの救援に向かおうとしていたタロウを制止し、メビウスの成長を促そうとした。第42話では、サコミズの回想シーンに登場。亜光速移動実験中、異星の侵略者に包囲されたサコミズの前に現れて円盤群を一掃すると、地球から遠く離れた場所で人知れず人類を守っていること、そして人類の将来に期待していることを語った。最終回にて、サコミズと再会して一体化、メビウスと共にエンペラ星人と戦ってこれを倒した。

『ゴーストリバース』では、ヒカリからのウルトラサインを見てエースやタロウに怪獣墓場へ向かわせた。

劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』では、Uキラーザウルス・ネオに苦戦するウルトラ兄弟とメビウスを救うべく、タロウを伴って現れ、他の兄弟にエネルギーを与え、共にUキラーザウルス・ネオを倒した。

  • 肩や前腕のラインは第15話や第24話、『ヒカリサーガ』では見られる(『新世紀ウルトラマン伝説』で作られたスーツ)が、劇場版と第42話以降では見られない(新規スーツ)。これは、初代マンのマスクが劇場版では、TVシリーズのいわゆるAタイプを模した姿となっていた一方で、TV版客演時にはCタイプに基づいていたことと同様に、旧シリーズでの設定の錯綜がそのまま残されている。
  • 第29話での登場も予定されていたが、タロウに変更された(『メビウス』のDVD封入の作品解説書「MEBIUS FILE」より)。
  • 「『メビウス』においてゾフィーの人間体が発覚する」という紹介が番組公式ホームページや一部雑誌で発表されていたが、これはCBCの広報担当者が勝手に勘違いしただけであり、シリーズ構成担当の赤星政尚はゾフィーの人間体を明かす気は無かったと述べている[6]

『大怪獣バトルシリーズ』以降に登場したゾフィー[編集][]

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE
ウルトラマンベリアルをウルトラマンやウルトラセブンとともに迎え撃ち、彼らが敗北した後は単独でベリアルに善戦するもののM87光線をギガバトルナイザーで防御されたうえ、高高度から地面に叩きつけられて動けなくなり、ウルトラの星の凍結に巻き込まれてしまう。だがその後、ウルトラマンゼロがベリアルを倒してエネルギーコアを取り戻したことで復活する。ラストシーンでは他のウルトラ戦士たちとともにウルトラマンキングの演説を聞いている。また、過去のベリアルの襲来シーンにて、スターマークがない若いゾフィーが登場している。
  • 当初は過去の姿を登場させる予定はなかったが、造型の品田冬樹からウルトラの父の過去の姿を制作することが提案されたことを受け、監督の坂本浩一がゾフィーの過去の姿も登場させることを提案した[26]
  • 本作のパンフレットの初版では「宇宙整備隊隊長」と誤植されていたが、重版では「宇宙警備隊隊長」と修正されている。
映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国
光の国を襲撃したダークロプスの痕跡を宇宙警備隊本部で調べる。アナザースペース(異世界宇宙)へ旅立つゼロに他のウルトラ戦士たちとともにエネルギーを与えて見送った後、カイザーベリアルによって光の国へ送り込まれてきたダークロプス軍団を他のウルトラ戦士たちとともに迎え撃つ。
OV『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター
ビートスター天球で戦っていたウルティメイトフォースゼロの危機に初代ウルトラマンやウルトラセブンとともに駆けつけ、天球のコースを変える時間稼ぎを行う。事件解決後、ゼロに宇宙で不穏な動き(映画『ウルトラマンサーガ』におけるバット星人の暗躍)が起きていることや、近いうちにまた会うことになるかもしれないことを告げ、光の国に帰還する。
ウルトラマン列伝
第35話ではゼロを光の国に呼び戻し、ゼットンによく似たマイナスエネルギーが感知されたことを伝え、その対策としてこれまでのゼットンとウルトラ戦士たちの戦いをゼロに見せ、警告と助言を送る。第86話から第90話までの『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』分割放送の際には、各話の解説や次回予告のナレーションをゼロに代わって行っている(これは同時放送の『ウルトラゼロファイト』でのゼロの状況を考慮してのこと)。
てれびくん』付録DVD『ウルトラマンサーガ ゼロ&ウルトラ兄弟 飛び出す!ハイパーバトル!!
バット星人によって送り込まれてきた怪獣兵器バードンに苦戦するゼロの救援にウルトラコンバーターを持って駆けつけ、ゼロとともにバードンと戦う。このエピソードは、『ウルトラマン列伝』第43話でも触れられている。
新ウルトラマン列伝
第1話にて初代マンやセブンと共に歴代ウルトラ戦士と地球人の出会いを振り返った後、新たなる戦士であるウルトラマンギンガを紹介する。
ウルトラマンギンガS
本人は登場しないが、ウルトラマンギンガストリウムの持つウルトラ6兄弟の力のうち2つにM87光線とZ光線のイメージが登場。M87光線は、ファイヤーゴルザ(SD)を倒す際やファイブキング(SDU)のガンQの部位を破壊する際に使用されている。
ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!
レイバトスに召喚された亡霊怪獣軍団に苦戦するゼロを救援するため、セブンやジャックとともに駆けつける。自身はバードンと戦って勝利した他、オーブがセブンとゼロによる特訓を受けている間にはジャックとともにタイラントを足止めする。
ウルトラマンジード
第1話と劇場版に登場。
第1話では他のウルトラ兄弟やゼロ、宇宙警備隊訓練生とともにベリアルと戦った。劇場版では、ウルトラサインでウルティメイトフォースゼロをサイドスペースに向かうように指示。
この他、ウルトラマンジード ロイヤルメガマスターが第17話でブラザーズシールド、第22話で87フラッシャーを使用した際、イメージとして登場。

その他の映像作品[編集][]

映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』
ホスト役として歴代ウルトラマンの活躍を観客に語った。なお、この映画では劇中ではゼットンに敗れたウルトラマンを助けに来た際のウルトラマンとの会話がテレビシリーズのものとは大きく異なっており、ウルトラマンからゼットンはどうなったかの尋ねられると自分がゼットンを倒したような答えを返している。
OV作品『ウルトラマンネオス』
宇宙警備隊隊長として登場し、地球にネオスを派遣したほか、物語終盤でネオスが生命の危機に陥った際にはセブン21とともに支援や警告を行なった。
  • スーツは新造型[27]
『ウルトラマンボーイのウルころ』
新撮部分にも幾度か登場している。
第175話ではケットル星人とバレーボールのパス練習を行った。
第205話ではサタンビゾーを倒したブラキウムと対決した。
第210話ではピンチに陥るもGUTS遊撃隊登場の支援を受けた。
第225話ではゴース星人の実況を受けながらケットル星人と1対1でバレーボール対決を行った。
第255話にはアルギュロスが化けたにせゾフィーの罠にかかったレオを助け、アルギュロスとサタンビゾーを倒した。

そのほか、劇場版映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』『ウルトラマン物語』『新世紀ウルトラマン伝説』『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』などにも兄弟とともに出演した。

他の作品に登場したゾフィー[]

映像作品では出番がさして多くないものの、小学館の「月刊コロコロコミック」で連載された漫画ザ・ウルトラマン』、『ウルトラ兄弟物語』では、主役級の活躍をすることがあった。多くの部下を率いて怪獣や宇宙人との戦いの最前線に立ったり、様々な強敵相手に戦っている。

ウルトラマン80』本編にはゾフィー自身は登場しないものの、80の過去を描いたかたおか徹治による漫画版(後に『ウルトラ兄弟物語』単行本に収録)に登場。態度が悪く、未熟な80に手を焼いていたが、80が改心して怪獣を倒した事をきっかけに一人前の戦士と認め、地球へ派遣した事が描かれている。

ゾフィーとしてではないが、アンドロ警備隊のアンドロメロスとして活躍していた時期もあった。詳細は『アンドロメロス』参照。

1984年の映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』では、ホスト役として歴代ウルトラマンの活躍を観客に語った。なお、この映画では劇中ではゼットンに敗れたウルトラマンを助けに来た際のウルトラマンとの会話がテレビシリーズのものとは大きく異なっており、ウルトラマンからゼットンはどうなったかの尋ねられると自分がゼットンを倒したような答えを返している[7]。その他、劇場版映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』『ウルトラマン物語』『新世紀ウルトラマン伝説』『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』などにも兄弟と共に出演した。

2000年のオリジナルビデオ作品『ウルトラマンネオス』にも宇宙警備隊隊長として登場し、最終話で地球にネオスを送って戦いを支援した。

2003年の『ウルトラマンボーイのウルころ』の新撮部分にも幾度か登場している。第175話ではケットル星人とバレーボールのパス練習を行い、第205話ではサタンビゾーを倒したブラキウムと対決した。第210話ではピンチに陥るもGUTS遊撃隊登場の支援を受け、第225話ではゴース星人の実況を受けながらケットル星人と1対1でバレーボール対決を行い、第255話にはアルギュロスが化けたにせゾフィーの罠にかかったレオを助け、アルギュロスとサタンビゾーを倒した。

2009年の映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ではウルトラマンウルトラセブンと共にウルトラマンベリアルと交戦し、彼らが敗れた後は単独でベリアルと戦い、最初は善戦するもののM87光線をギガバトルナイザーで防御され、高高度から地面に叩きつけられてノックアウトされ、ウルトラの星の凍結に巻き込まれてしまった。多くのウルトラ戦士が倒される中、ゾフィーのみカラータイマーが点滅していた。また、過去のベリアルの襲来シーンにて、スターマークが無い若い頃のゾフィーが登場している。

データ[]

  • 身長:45メートル
  • 体重:4万5千トン(以前の設定では4万トン。また、1万トンと記された場合もあった)
  • 年齢:2万5千歳
  • 飛行速度:マッハ10
  • 走行速度:時速650キロメートル
  • 水中速度:300ノット
  • ジャンプ力:450メートル
  • 腕力:16万トンタンカーを持ち上げる
  • 職業:宇宙警備隊隊長
  • 趣味:体操
  • 家族構成
    • 父:ウルトラの父の親友。戦争で殉職した。
    • 母:詳細は不明であるが、既に亡くなっている。
    • ウルトラマンキングはゾフィーの祖父という説もある(放送当時の雑誌設定)。
  • 普段は支部の一つ、M25星雲で指揮をとっている。

身体特徴[]

以下の身体特徴については出版物によって様々な設定があったが、現在はこの設定に統一されている。

スターマーク
胸にある6対の突起。登場するウルトラ戦士でこれを持つのはゾフィーとヒカリだけで、ゾフィーのものは対怪獣軍団戦の武功を、ヒカリのものは調査研究などの功績を称えた勲章である。
ウルトラブレスター
宇宙警備隊隊長の地位を示す肩の3対の突起。
出演作により、腕の模様の形状、前腕部・二の腕・肩の楕円形部分の太いラインの有無、胸の模様のカーブの形状、後頭部の色などが異なっている。

能力[]

M87光線
ウルトラ兄弟最強の威力を持つとされる必殺技。名称はM78の誤植ではなく「光の国公認宇宙記録の87万度を達成した奇跡(Miracle)の熱線」を意味する。発射ポーズには右手を前方に伸ばして発射するAタイプと両腕をL字型に組んで発射するBタイプがある。
初期テレビシリーズでは披露の機会が少なく、初登場は『ウルトラマンA』第14話でゾフィーの能力を奪ったエースキラーが使用したものであった。その後は『ウルトラマンタロウ』第34話で、ゾフィー本人がBタイプと思われるものを放っているが、ポーズも形状も一定しないままだった。はっきりとした形で映像化されたのは、映画『ウルトラマンZOFFY』(1984年)の劇中が初めてで、その後は映画『ウルトラマン物語』(1984年)、『ウルトラマンメビウス』客演時などで度々披露されるようになった。
劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(2006年)では上空から地上に向かって放ったため、地球を傷つけないよう威力を10分の1程度に抑えたとされる[8]
呼称については『ウルトラマンA』の作中では「エムハチジュウナナ」光線と呼ばれていたが、1990年の帯番組『ウルトラマンM715』以降「エムハチナナ」光線と呼ばれている。
Z光線
両手の先を合わせて発射する稲妻状の光線。『ウルトラマンタロウ』第18話で使用してバードンをダウンさせたが、大ダメージには至らなかった。当時の設定や映画『ウルトラマン怪獣大決戦』ではこの光線がM87光線と紹介されたこともあったが、現在は別物として扱われている。
ウルトラフロスト
両手を合わせて発射する冷凍ガス。バードンに倒されたタロウをウルトラの星へ運ぶ際に、この技を使ってタロウの体を冷凍状態にした。
ウルトラ霞斬り
初代マンの技と同じ。『ウルトラマンボーイのウルころ』でブラキウムに大ダメージを与えた。
ウルトラトゥインクルウェイ
宇宙空間を越えて物体を転送する光の道。バードンに倒されたタロウをウルトラの星へ運んだ。
テレポーテーション
通常空間から異次元空間へ瞬時に移動が可能。『ウルトラマンA』第23話で南夕子を異次元へ送った。
ウルトラクロスガード
映画『ウルトラマンZOFFY』で、突然襲ってきた宇宙船の光線を腕を交差させて防いだ。
ウルトラチャージ
ゴルゴダ星でヤプールの罠にかかった時に使用。ウルトラ4兄弟がAを取り囲み、自分達のエネルギーを与えてAだけを脱出させた。ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟では、緑色の光エネルギーをウルトラマンメビウスのカラータイマーに向けて放ち、回復させた。
ウルトラリバース
人間に乗り移ってその姿を借りるというウルトラ6兄弟共通の特殊能力。『ウルトラマンタロウ』第33・34話で使用。
ゾフィーチョップ
高い身体能力から繰り出すチョップ。突進してくるバードンを跳躍でかわしながら、瞬時に鋭い手刀を浴びせ、池へと転落させた。
ゾフィーキック
ゾフィーの放つ、多彩なキックの総称。アリブンタやグランドキングなどとの戦いで放った飛び蹴りのほか、復活したウルトラマンベリアルとの戦いでも、連続回し蹴りなど、さまざまな種類のキックを披露した。
スペシウム光線
内山まもるの漫画『かがやけ ウルトラの星』で使用。ウルトラマンやジャックの使用するスペシウム光線と同じ技で、作中ではプルーマを倒した。
合体光線フルパワー
内山まもるの漫画『ウルトラ戦士 銀河大戦争』で使用。ゾフィーの指揮の下、初代マンから80までのウルトラ兄弟9人でスクラムを組んで発射する合体光線で、作中ではバルタン星人エースキラーの大軍を一撃で吹き飛ばした。
M87光剣
かたおか徹治の漫画『ゾフィーの戦い』で使用。剣を持った状態でM87光線を構えを取り、剣先から光の剣を放って敵を貫く技。
プラズマ発光
漫画『ゾフィーの戦い』で使用。全身にプラズマエネルギーを纏って突撃する。作中では大剣を抱えて発動し、敵を貫いた。
ウルトラビッグ
漫画『ゾフィーの戦い』で使用。自分より数十倍以上の大きさを持つ怪獣と、ほぼ同じくらいのサイズにまで巨大化する事が出来る。
ウルトラギロチン、ストリウム光線、フォッグ光線、アタック光線
漫画『ゾフィーの戦い』で使用。いずれも他のウルトラ兄弟の技であり、怪獣に対する連続攻撃として、前述のスペシウム光線も含めて連射した。
フリーザー光線
漫画『ゾフィーの戦い』で使用。全てを凍らせる光線で、より威力の高いウルトラフリーザーという上位技も持つ。
フリーザーボール
漫画『ゾフィーの戦い』で使用。ウルトラフリーザーで作りだしたボールで、ウルトラスピンキックで怪獣に向かって蹴り込み、直撃した怪獣を凍結・粉砕した。
レインボー光線
漫画『ゾフィーの戦い』で使用。ウルトラ56部隊の隊長・レッドファイターから教わった技。7人に分身し、7分身の光線を合体させて放つ光線技。
テレパシー
ウルトラマンヒカリに、光の国への帰還を促す際に使用。また、メビウスフェニックスブレイブとエンペラ星人との最終決戦の際には、GREW GUYSのサコミズ隊長へ、自身の一体化を促した。

道具・武器[]

ベーターカプセル
ハヤタ隊員がウルトラマンに変身する際に使用するものと同一形状。『ウルトラマン』第39話で、ウルトラマンとハヤタの身体を分離するために使用した。
ウルトラコンバーター
『ウルトラマンA』第5話で装着していた十字形のブレスレット。活動用エネルギーを蓄えており、これを与えてエネルギーが尽きかけていたAを回復させた。
ウルトラマジックレイ
高エネルギーを発する多面体アイテム。『ウルトラマンA』第35話でドリームギラスとの水中戦に苦戦するAを助けるために天空から投下し、湖水を蒸発させた。

テーマ曲[]

ゾフィーのオリジナルテーマ曲は、バラード調の「ゾフィのバラード」を除けば映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』まで作られていなかったため、『ウルトラマンA』以降の登場時は「ウルトラセブンの歌 パート2」の2番-3番の間奏にアレンジを加えたものが、『ウルトラマンタロウ』での戦闘時は「ウルトラ六兄弟」が主に使われた。

ゾフィのバラード
  • 作曲・編曲:冬木透
『ウルトラマンA』の劇中曲。当時から詞はあったが録音は行われなかった。
ゾフィーのバラード
  • 作詞:上原正三
  • 作曲・編曲・補作詞:冬木透
  • 歌:水木一郎
「ゾフィのバラード」の歌入りバージョン。1992年のアルバム「TSUBURAYA PRODUCTION HISTORY OF MUSIC」で初めて録音された。
ウルトラマンゾフィー
  • 作詞:谷のぼる
  • 作曲・編曲:菊池俊輔
  • 歌:近藤光子、コロムビアゆりかご会
『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』主題歌。

シリーズ内でのオマージュキャラクター[]

共通してピンチに駆けつける上官として描かれる。

セブン上司
ウルトラセブン』最終話に登場。セブンの上官であるM78星雲人。
ウルトラマンゼノン
ウルトラマンマックス』に登場。当初はゾフィーをそのまま登場させる予定だったが不可能となり、ゾフィーをイメージした新規ウルトラマンのゼノンとなった(台本での名称は「ゾファー」だった)。名称は『ウルトラマンマックス』企画時のタイトル「ウルトラゼノン」の流用。

パロディ[]

  • 高橋源一郎のパロディ小説『ペンギン村に日は落ちて』では、女性として登場している。
  • 柳田理科雄原作、筆吉純一郎作画の漫画『空想科学大戦!』では、ゾフィーを基にしたヒーローの「ソフィー」が登場している。

脚注[]

  1. ゾフィーが救援に来るのは他の兄弟が敗れた場合など、相応の強敵が相手であるケースが多い。例えば、バードンはウルトラマンタロウを倒しており、ヒッポリト星人は兄弟を全滅させている。
  2. この時のゾフィーのスーツは、新ウルトラマンのスーツをリペイントしてボタンを加えたもの。
  3. 準備稿ではウルトラセブンが登場する予定だった。
  4. この戦いの際に「バードンの炎で頭を焼かれる」という姿は、円谷プロダクションも2007年以降バードンがエイプリルフールの企画の中でネタにしている。
  5. 「円谷ステーション」のプロフィールより。
  6. ウルトラマンメビウス』DVD第10巻封入の「MEBIUS FILE」より。
  7. 『ウルトラマン』で最終回では当初、ゼットンは科学特捜隊に倒されたが、この『ウルトラマンZOFFY』ではゼットンが倒される場面はない。TV版『ウルトラマン』では、当初はゾフィーがゼットンを倒す予定だったとされている。
  8. 劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』限定版DVDのオーディオコメンタリーでの板野一郎の発言。

血縁者[]


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