スペシウム (Specium) は、特撮テレビドラマ『ウルトラマン』に登場する架空の物質。
M78ワールド[]
『ウルトラマン』第2話「侵略者を撃て」において、ムラマツキャップの台詞から火星に存在することが明かされている。バルタン星人はこの物質を嫌っており、彼らにとっては致命的な効果を持つ。
科学特捜隊がバルタン星人との対話を試みた際、アラシ隊員へ乗り移ったバルタン星人は、「火星には我々の嫌いなものがあるので移住先にできない」と語った。この時、バルタン星人はその嫌いなものが何であるかを隠したが、火星にあって地球には無いことから、スペシウムであるとムラマツキャップは推測。そして、不死身とも思える強さを見せたバルタン星人を一撃で抹殺したウルトラマンの光線もスペシウムによるものだと考え、スペシウム光線と名付けた。さらに、第16話「科特隊宇宙へ」では、バルタン星人自身がスペシウム光線への対抗手段(スペルゲン反射鏡)を身に付けたことを語っている。
スペシウム光線に関しては、ウルトラマンを参照のこと。なお、科学特捜隊のイデ隊員は上記の第16話で、理論上スペシウム光線と同じ威力を持つという光線銃「マルス133」を製作している。
『ウルトラマンメビウス』は、『ウルトラマン』から『ウルトラマン80』まで連なる世界の続編であるため、火星へ進出した人類によってスペシウムの採掘と地球への輸送が行われており、防衛チームCREW GUYSによって侵略宇宙人や怪獣に対しての攻撃兵器「スペシウム弾頭弾」が開発・使用されている。
ただし、1発ではウルトラマンのスペシウム光線ほどの威力はなく、多数のスペシウム弾頭弾を直撃させないと目標を破壊できない。また、運用する機体はオーバーテクノロジー超絶科学メテオールを用いた機体でなければならない。最終話ではファイナルメテオールとして、スペシウムエネルギーを増幅させる装置「スペシウム・リダブライザー」が登場した。この際、増幅されたのがメビウスフェニックスブレイブの光線技とゾフィーのM87光線であったことから、スペシウム光線に限らず全てのウルトラ戦士の光線技がスペシウムエネルギーを基礎にしていることが窺える。
ネオフロンティアスペース[]
『ウルトラマンダイナ』は、ネオフロンティアスペースという『ウルトラマン』と異なる世界を舞台にしているが、こちらの世界でも火星にスペシウムが存在する。こちらの世界では莫大なエネルギーを生む鉱物とされ、第42話「うたかたの空夢」では、そのエネルギーを利用した兵器「スペシウム砲」の試作品が製作されている。劇中ではホリイ博士が開発した戦闘ロボット「マウンテンガリバー5号」がこれを持って出撃し、レギュラン星人ヅウォーカァ将軍の部隊と戦闘を繰り広げた。
2011年11月16日に放送された『ウルトラマン列伝』でこのエピソードが紹介された際、ウルトラマンゼロは「スペシウム砲はウルトラマンのスペシウム光線と同等の威力を持つ」と解説している。
|
このページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。使用された記事はスペシウムにあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。 |