ザラブ星人(ザラブせいじん)は特撮テレビ番組『ウルトラマン』と『ウルトラマンボーイのウルころ』、映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に登場した架空の宇宙人の名前である。
『ウルトラマン』に登場したザラブ星人[]
初代[]
『ウルトラマン』第18話「遊星から来た兄弟」(1966年11月13日放送)に登場。
- 名前:ザラブ星人
- 別名:凶悪宇宙人
- 身長:1.8~40メートル
- 体重:30~2万トン
- 能力:にせウルトラマンに変身する
- 演:青野武(声・等身大時のスーツアクター共に)、池田文男(巨大化後のザラブ、にせウルトラマン共に)
これまでにも多くの星を滅ぼしてきたザラブ星の工作員の一人。母星のザラブ星はペダン星と同じ第8銀河系にあると語っていた。ザラブ星人達は他の文明を滅ぼすことを目的としており、様々な星で暗躍している。「ザラブ」とは、母星語で兄弟という意味だと語っていたが、それが本当かどうかは疑わしい。
別名に凶悪宇宙人とあるように、非常に悪質な手口で地球を侵略しようとした宇宙人である。最初、突如として地球上に広まった放射性ガスを簡単に取り除いて見せ、地球人に対して友好的であるかのような行動をとっていたが、実はそれらは全て演技であった。ウルトラマンであるハヤタ隊員を捕獲して、ウルトラマンに変身できないようにした。その後、ウルトラマンそっくりのにせウルトラマンに変身し、街を破壊することでウルトラマンを人類の敵のように思わせようとした。しかし、ホシノ少年がハヤタを救出したため、本物のウルトラマンと戦うことになる。スペシウム光線を打ち込まれて正体を現した。怪音波や指先からのエネルギーバルカン、身体から放出する放射性ガス(実は前述のガスもザラブ星人が撒き散らしたもの)でウルトラマンと戦うが、最後はスペシウム光線で倒された。
- 等身大時には角型の耳が頭よりせり出しているが、巨大化(戦闘)時には収納されて窪みになっている。
- 名前の由来は兄弟という意味の英語「brother (ブラザー)」を逆から読むと言うアナグラムである。
- 着ぐるみは第4話に登場したラゴンの改造。
- 『ウルトラ怪獣大百科』で紹介された時はナレーターが青野武であったことから、自ら解説しているような表現となっている。
二代目[]
『ウルトラマン』第33話「禁じられた言葉」に登場。
- 名前:ザラブ星人(二代目)
- 別名:凶悪宇宙人
- 身長:40メートル
- 体重:2万トン
- 能力:不明
地球侵略を狙うメフィラス星人に操られて、バルタン星人 (三代目)や、ケムール人 (二代目)と共にビル街に現れたが、出現後、すぐに他の宇宙人と共に消え去った。 初代と違い、耳が無い。
『ウルトラマンボーイのウルころ』に登場したザラブ星人[]
1回目[]
第25回「ウィークポイント! の巻」に登場。
ウルトラマンAに対して、変身能力を駆使し戦う。バルタン星人やゼットンに変身しエースを苦しめるが、ゼットンに変身した時、弱点の背中を攻撃され敗退した。
2回目[]
第110回「衝撃! アグル対アグルの巻」に登場。
ウルトラマンアグルに対して、地震攻撃でひるませた後、過去のアグルの幻覚を実体化し戦わせるが、迷いを捨てたアグルによって幻覚のアグルが倒され、恐れをなして退却した。
『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に登場したザラブ星人[]
映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に登場。
- 身長:1.8~50m
- 体重:90kg~3万7千t
かつてウルトラマンに倒されたザラブ星人の同族。GUYSのドキュメントSSSPにデータが記録されている。外見は全体的にゴツいこと以外かつての同族とそれ程変わらず、初代同様に等身大時と巨大化時における耳の差異も再現されている。武器は手の先から発射する破壊光線や攻撃を無力化するバリヤー。やはり変身能力を持ち、アヤを捕らえて彼女に化け、ミライに痺れ薬を飲ませて動けなくした(これも初代が得意としていた戦法である)。そしてニセメビウスの姿に変身し街を破壊、わざとメビウスをおびき寄せ挑発しながら戦いを挑む。メビウスのエネルギーを消耗させるが、最後はメビュームシュートを受けて倒される。
- 声:青野武(『ウルトラマン』でもザラブ星人を演じた)
ニセウルトラマンメビウス[]
- 身長:49m
- 体重:3万7千t
ザラブ星人が変身したメビウスの偽者。ミライが動けない間に街を破壊するが、怒りに燃えるメビウスとの対決の末にメビュームスラッシュを受けて正体を現す。本物との違いは、体の各所を走る黒いラインと曲がったつま先。目つきも悪い。現地で出くわした人々の多くは本物のメビウスが現れるまで偽者であることに気付かなかったが、GUYS隊長のサコミズは偽者であることを即座に見抜き、動揺する隊員たちを鎮めた。
『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』に登場したザラブ星人[]
テレビマガジン版『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』に登場。
『メビウス』劇場版の時と同様にガッツ星人、ナックル星人、テンペラー星人と宇宙人連合を結成しており、アークボガールを探して銀河系の果てに到着したウルトラ兄弟を他の3人や復活したUキラーザウルス・ネオと共に攻撃したが、空中でタロウのスワローキックを受けて返り討ちにされた。
漫画作品に登場したザラブ星人[]
『ウルトラマン超闘士激伝』[]
メフィラス大魔王配下の鋼魔四天王の一人である闘士ザラブ星人として登場。紳士的な口調で話し、棒術を得意とする。タロウを狙うが、それを庇ったジャックの捨て身の攻撃で倒れた。後に他の四天王と共に新たな装鉄鋼を身に着けて登場し、二大魔神と戦うウルトラ戦士達に協力する。
ライブステージに登場したザラブ星人[]
『ウルトラライブステージ2000』[]
暗黒の玉を使って偽者のウルトラ戦士達を多数復活させ、本物のウルトラ戦士達を倒そうと企む。
関連項目[]
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