ウルトラマン Wiki
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ウルトラマンレオは、ウルトラシリーズの登場キャラクター。

概要[]

  • 身長:52メートル(『ウルトラマンメビウス』でのみ51メートル)
  • 体重:4万8千トン
  • 年齢:1万歳(放映当時は2万歳)
  • 飛行速度:マッハ7
  • 走行速度:時速800km
  • 水中速度:150ノット
  • ジャンプ力:1000メートル
  • 腕力:20万トンタンカーを持ち上げる
  • 視力:100キロ先のマッチ棒も見える。

ウルトラマンレオはウルトラ兄弟と異なり、M78星雲光の国ではなく獅子座L77星出身である[1]

L77星壊滅時、生き別れになった弟のアストラや、ペットのロンがいる。

故郷をマグマ星人に滅ぼされたため、物語開始時点の1か月前に地球へやってきて地球人・おおとりゲンとして生活しており、いわば宇宙の難民である。そのため、故郷や一族を失った悲しみや正体が判明することへの不安を劇中で見せることもあった。

多くのM78星雲人と同様にカラータイマーを胸部に備えているが、変身後の活動時間は彼らよりも短く2分40秒である。当初は使われなかった光線系の技を習得してからはさらに短く、2分30秒となった。ただし、実際にカラータイマーが点滅してピンチになる演出は少なくなっており、第50話以降はカラータイマーの点滅音が初代ウルトラマンと同じになった。また、巨大化しなければエネルギーの消費が抑えられるため、第26話でプレッシャーに一寸法師にされた際や、第50話でブニョに宇宙ロープで縛られて人間大のまま変身した際は、長時間レオの姿を保っていた。

宇宙拳法の達人であることや、他のウルトラ戦士をはるかに凌駕する高い身体能力を生かした体術で、活動時間の短さや光線技の不足を補っている。また、ウルトラセブンの課す特訓と数々の戦いを経て、次第に力強い戦士となっていった。第38・39話で、ババルウ星人の陰謀から地球とウルトラの星の危機をアストラと共に救ったことで、正式にウルトラ兄弟の一員に迎えられた。だが、第1話でのウルトラセブン=モロボシ・ダンとの初対面の際、「ウルトラマンレオです」と自己紹介している。

4クールの円盤生物編では、決め技として光線技を多用するようになっている。

腹部のシークレットサインはL77星人が使う文字で、「レオ」を意味し、L77星人の証でもある。公式見解では「元々レオは獅子座L77星の王子で、腹部の紋章・レオサインはその証である」との記述もあるが、本編では言及されていない。


なお、本作にウルトラマンタロウが客演しなかったため、彼とは面識がなかったが[2]、『ウルトラマンメビウス』では「タロウ兄さん」と呼んでおり、『メビウス』のTVシリーズの前史となるイラストノベル「ザ・ウルトラマンメビウス」でも共闘を果たしている。

能力[]

レオキック
レオが最も得意とする必殺技。地上1000メートルのジャンプ力を生かした落下時の衝撃に、自身のエネルギーを加えて片足で相手を蹴る。設定によればダイナマイト1万発分の威力がある。他のウルトラ戦士のキックと異なり、足が赤く発光して敵の体を粉砕する演出が特徴(2009年の映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」や「ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ」では足が燃え上がる演出になっている)。専ら右足が光るが、時には左足や左右両足が光ることもある。初使用は第1話の対マグマ星人戦だが、この時は決め技にはなっていない。また、円盤生物編ではアブソーバブニョの2度しか使われなかった。
様々なバリエーションを使いこなしており、劇中では以下のものを使っている。
きりもみキック
空中できりもみ回転しながら急降下し、ギラス兄弟の頭上にキックを決めて首を切り落とした技。
レオキックスライサー
アンタレスに両手を掴まれた状態で、頭上から迫る敵の尻尾に対し逆立ちしながらのキックで尻尾を斬り落とした。
レオ2段蹴り
ベキラの弱点の背中を攻撃するため、ジャンプして敵の背後に回り、その向こうの山を蹴った反動で反転して背中を狙う。
急降下キック
敵の眼前で小さくジャンプした後、その脳天を素早く蹴りつけるキック。強力ではないが先制攻撃には有効な技で、これで機先を制すことにより、その後の戦闘を有利に展開できる。カネドラスにダメージを与えた。
回し蹴り
背後の敵へ放つ、強力なキック。周囲300mの敵の動きをキャッチする、額のビームランプに備わるレーダー機能を生かしたもので、後方から接近してきたウリンガの攻撃より一瞬早く、その顔面を蹴り飛ばした。
逆立ちキック
地上で倒立をしながら敵に接近し、その勢いのままに両足で強烈な打撃を加える、アクロバティックな技。レンボラーの意表を突いて繰り出し、地面に打ち倒した。
足払い
敵に駆け寄ったのち、素早く足元に倒れ込み、相手の足を引っかけて転倒させるテクニカルな技。接近してきたキングパラダイを仰向けに倒れ込ませ、戦闘を有利に展開した。
レオチョップ
ハンドスライサー
空手を得意としているレオは、手刀も高い破壊力を誇っており、別名としてこう呼ばれている。敵の触手などを切断するために使う他、決め技として使う時の多くは空高くジャンプし、急降下しながらエネルギーを集中させた右手で必殺チョップを決める。これでカネドラススペクターを倒した。
流れ斬りの技
ダンが課した滝の水を切る特訓の末に編み出された手刀技。両手にエネルギーを集中させ、流れるように素早く幾度も両手手刀を振るい星人の両腕を切断した。
バックチョップ
敵に背中を向けた状態で放つダブルチョップ。カーリー星人の背中の角を2つ同時に折り、それを弱点の眉間に突き刺して倒した。
クロスチョップ
ジャンプで敵に突っ込みながら両手をクロスさせて放つチョップ。第9話で使用。
レオパンチ
ノースサタンの体を貫いてしまう程の威力を誇るストレートパンチ。
頭突き
鋭い角であるレオップを生かした頭突き攻撃。高空から敵の急所めがけて真っ逆さまに落下する超強力タイプは、ハングラーにダメージを与えた。
レオリフト
敵を両手で抱え上げ、地面に叩きつける。
飛行機投げ
プロレス技を応用した投げ技。敵を肩に担ぎ上げ、何度も横に回転させて数km先へ放り投げるため、敵は目を回したまま受け身を取ることもできず、地面ウリンガ戦などで披露した。
背負い投げ
敵の懐に素早く潜り込み、腕や首をつかんで背中越しに投げ飛ばす技。背後から襲ってくる敵をそのまま投げ飛ばしたり、羽交い締めされた場合の逆転技として使用されることもある。バットンやバーミン星人などに対して繰り出した。
巴投げ
ウルトラマンレオが最も得意とする投げ技。敵の突進力をそのまま利用し、巻き込むように後ろに倒れた後、相手の腹を蹴り上げて投げ飛ばす。ケットル星人やウルフ星人などに使用した。
レオスープレックス
敵の体を抱え上げ、回転させることで得られる遠心力を利用して地面に叩きつける技。
回転投げ
合気道の応用技。敵の腕を捕らえ、呼吸を合わせてその場で転がすように振り飛ばす技。敵につかみかかられた際にも有効で、投げられた敵はそのまま遠くまで転がる。アトランタ星人戦で披露した。
回転アタック
身軽さを生かし、前転したままの勢いで敵に体当たりを浴びせたり、連続バック転や横転で敵の攻撃を避け、逆転のチャンスをつかんだりする際に使用する技。
ウルトラスウィング
怪獣や尻尾や宇宙人の足を両手で抱え、何度も振り回して遠方へ投げ飛ばす技。猛烈な回転のため、相手はなすすべもなく地面に叩きつけられる。キングパラダイの尻尾をつかんで投げ飛ばした。
レオヌンチャク
工場の煙突を念力でヌンチャクに変えたもの。ケットル星人の槍に砕かれてしまった。
ボディブーメラン
体を空中で高速回転させ、自らをブーメランと化してケンドロスに突進した必殺技。
ウルトラダブルフラッシャー
双子の弟アストラと協力して放つ光線。2人の一方がしゃがみ、その後方にもう1人が立ち、しゃがんだ方の頭上で両手を合わせることで発射する。レオが後ろに立つバージョンとアストラが後ろに立つバージョンの2パターンがある。
エネルギー光球
火球状の赤い光球を投げつける必殺技。レオが最初に使った光線技で、使用頻度は高めである。当初は牽制程度の威力しかなかったが、次第に決め技として使うようになった。設定ではレオの光線技の中でも一番強力な技。
スパーク光線
額のビームランプから出す破壊エネルギーを一点に集中して放射する光線。強力な閃光を発する。第41・43話では繋ぎ技として、第40話では決め技として使用。
レオクロスビーム
額のビームランプから放つ赤色光線。第28話での決め技。
ビームランプ光線
額のビームランプから放つ光線。両手の拳を胸の前に合わせてから発射する。バンゴの足を撃ち、動けなくした。
タイマーショット
カラータイマーから発射する破壊光線。第31・42話での決め技。
ウルトラショット
ジャンプして両手を合わせ、敵の頭上から撃ち込む光線。第43話では決め技、第45話では繋ぎ技として使用。
ハンドビーム
赤い光弾を放つ。第45話での決め技。
ダークシューター
右手から放つ、ブラックテリナを撃墜した矢印形の黒い光弾。
シューティングビーム(レオビーム)
水平に伸ばした腕から出す光線。一部の円谷プロ監修の本では「惑星を破壊するパワーを秘めている」と紹介されており、本編でも決め技として使ったり、最終話でブラックスターを破壊した事もあるが、相手によっては怯ませる程度の威力しかなかったことも多い。最終話での威力は、円盤生物への怒りによる光線の強化や、ブラックスター自体の脆さという解釈も存在するが特に設定はない。
レッド手裏剣ビーム
右手から2連続で発射される、ウルフ星人を撃墜した赤色光弾。
グリーンビーム
両手を開いて放射する、キララを怯ませた緑のエネルギー波。
チェンジィングビームI・II
両手から放射する光線Iでオニオンを惑星アップルのリンゴの木に変化させ、さらにビームランプから発射する光線IIでリンゴの木に実をつけさせた。
リライブ光線
両目から放つリング状の光線。トオルの願いを受け、死んだギロ星獣を甦らせた。
縮小光線
レオのペットだったロンの鼻先に当てて放射し、元の姿に戻した。
テレポート光線(名称不明)
額のビームランプから出す光線。生き返らせたギロ星獣や元の姿に戻したロンを宇宙へ帰した。
レオ全身発光
熱エネルギーを全身から放射する。ババルウ星人に氷の中に閉じ込められたアストラを救出した。
レオブロー
バンゴの体内に浮力ガスを吹き込み、風船のように膨らませて宇宙まで飛ばしてしまった。
エネルギー放電
レオに変身する際に発生するエネルギーを用いた技。ボーズ星人を怯ませた。
真剣白刃取り
カネドラスのドラスカッターを空中で受け止め、投げ返した。
ハイスピン
高速スピンすることで、ブラックドームの吐く泡を弾き飛ばした。
風車戦法
ローランが作った風車をレオのエネルギーで巨大化させ、マグマ星人に突き刺して倒した。
水晶返し
最終話で子ども達がブラック指令から奪った水晶球をレオが手にし、ブラックエンドに投げつけて倒した。
レオブレスレット
手首にはめている武器。クサビ状の光弾レオスパークを放つ(第20・27話)他、注射器に変形する能力(第18話)もある。
ウルトラマント
ウルトラマンキングから授けられた万能武器。防御能力に優れており、炎を防いだり、敵にかぶせてパワーを奪う効果がある。普段はアームブレスレットに変形させて左腕にはめている。傘のレオブレラに変形させ、プレッシャーの念力を防いだ他、鏡の扉ウルトラマントミラーを作り出し、マザラス星人の鏡の世界から脱出する際に使った。
レオマスクパワー
変身前の能力。レオのシンボル、獅子座のレオマスクの再生光線。第2話で一度死んだ百子を蘇えらせ、ギラス兄弟に沈められた黒潮島も復活させた。また、第17話でも、乗り移っていたウルフ星人が倒されたために死んだ冴子からウルフ星人を消滅させて蘇えらせている。
クロスアタック(コンビネーションチョップ)
ウルトラマンジャックとの合体技。皆既日食で暗くなった時を狙って、2人で1体の敵を挟んで同時にジャンプし、アシュランが標的を決められない内に、同時にチョップを喰らわせて倒した。

変身方法[]

おゝとりゲンは指輪(レオリング)の宝石「獅子の瞳」を使い、空手に近いポーズをとりながら「レオー!」(第3・4話のみ語尾を延ばさない「レオッ!」)と叫びながら、一定のポーズ(2パターン。第1・2・6・9話のみ異なる)を取ってレオに変身する。両手を封じられてポーズがとれないときは、その場で回転して変身する(第50話)。

デザイン[]

レオのデザインは東宝から円谷プロに出向し、『ウルトラマンA』以降美術のメイン担当を務めていた鈴木儀雄によるもの。従来のウルトラ戦士とは出自が異なるということで一線を画すため、頭部のデザインが複雑化され、一見すると人間の髪型を思わせるものになっている。獅子座出身であることからたてがみをモチーフにしたようにも見えるが、鈴木本人は「『ウルトラマンA』の撮影中に目撃したUFOの形をモチーフにした」と語っている。目と口はセブンタイプを踏襲しているが、鼻がはっきり造型された点が斬新だった。また、出来上がったマスクは真夏竜が演じるおゝとりゲンのイメージに近いものとなり、物語上でのレオ=ゲンの一体化に寄与していた。

胸部のレオサインも鈴木のデザインで、1934年にアリゾナ州の山中に着陸したUFOのハッチに画かれていたとされる記号をヒントにしている。

NG版スーツには、胴から脚にかけてセブンやタロウと酷似した稲妻状の白い模様があったが、採用版では消されて赤一色になった。最終決定するまでに描かれたNGデザインのうちの一つは、『ウルトラマンタロウ』最終話に登場したバルキー星人の元デザインとして転用された。

ゲスト出演[]

ウルトラマンメビウス
第1話、第34話、第50話に登場。
第34話では、おゝとりゲン(クレジット表記は、おおとりゲン)の姿で登場。なお、本作の最終回以降のゲン=レオが宇宙警備隊員になっている経緯についての説明はない。
全て真夏竜が声を担当。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE
大罪を犯して光の国から追放されたセブンの息子のウルトラマンゼロを、セブンに引き渡され、彼を厳しく特訓した。特訓に付き合っていたアストラと共に最終決戦に駆けつける。
OV作品『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ
マントを身につけた姿で登場。ゼロの危機に応援に駆けつける。

脚注[]

  1. L77星はM78星雲との関係は当初不明だったが、後年先祖を共通とする兄弟星であるとの設定がなされた。
  2. ウルトラ戦士が総登場している写真やスペシャルビデオでは、アストラと共に共演している。
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