『ウルトラマン』は、円谷プロダクションが制作し、1966年(昭和41年)7月17日から1967年(昭和42年)4月9日の間にTBS系で毎週日曜日19:00 - 19:30に全39話が放送された日本の特撮テレビ番組、および、その劇中に登場する巨大変身ヒーローの名前である。
また、『ウルトラマン』に続いて放送された一連の番組、および、その劇中の巨大変身ヒーローも「ウルトラマン」と総称される場合がある。種族としてのウルトラマンについては別項を参照。
以降の作品と区別するために本作のウルトラマンを主に「初代ウルトラマン」「初代」「マン」と呼ぶ場合がある[1]。
なお、本作は漫画や劇場用映画、小説、テレビゲームなどのメディアでも展開されているが、本項では最初に制作されたTV作品を中心に記述。
概要[]
遠い宇宙の彼方「M78星雲光の国」からやってきた宇宙人・ウルトラマンが、科学特捜隊のハヤタ隊員と一心同体となり、科学特捜隊のメンバーとともに怪獣や宇宙人を相手に、地球の人類と平和を守るために戦う。ハヤタはベーターカプセルという道具を使って、身長40mの巨大なヒーロー「ウルトラマン」に変身する。
初放映から40年以上経った2024年現在でも、世代に関係なく認知度が高く[要出典]、『決定!これが日本のベスト100』(テレビ朝日系列)の2002年9月8日放送分「あなたが選んだヒーローベスト100」の第2位にランクインしている。宇宙の彼方から超能力を持つ巨大な超人が地球に飛来し、人類の守護者として戦うというのが基本的な設定だが、これは日本の特撮番組の基本フォーマットのひとつとなっている[要出典]。固有名詞としての「ウルトラマン」は、『広辞苑』の見出しにも記載されている[2]。また、最終回でウルトラマンがゼットンにまったく歯が立たずに倒されたシーンは、放映当時の子供達に少なからず衝撃を与え、影響を受けたと語る著名人も多い。大仁田厚や前田日明は「大人になったらゼットンを倒してウルトラマンの仇をとろう」と、格闘技を始めたきっかけになったと語っている[3]。また、ゾフィーに連れられてウルトラマンが地球を去った後、全国の子供達が窓を開けてウルトラマンを見送るため手を振ったと逸話も残っている。
地球外の宇宙人であるということから、ウルトラマンは人類に対して批判的立場に立てることを留保しており、まれにだが人類の正義とウルトラマンの正義が一致しない場合に、地球人社会に潜む独善やエゴ、偏見(それらはしばしば正義の衣をまとって行使されるが)を暴く結果になってしまう。これは「人類の味方」というウルトラマンのアイデンティティーをしばしば危うくする。だが、大半の場合は人類社会の経済活動や生命に明白な脅威を与える巨大な生物に対して、ウルトラマンと人類がともに戦う場合がほとんどであるため、こうしたアイデンティティーの問題は生じず、ミニチュアセットにおけるウルトラマンと巨大生物の戦いと破壊をクライマックスとするストーリーを肩の凝らない娯楽として視聴者に提供する。
本放送時の平均視聴率は36.8%、最高視聴率は42.8%(1967年3月26日放送の第37話。ビデオリサーチ調べ、関東地区)[4]を記録した超人気番組だった。放送終了後もその人気が衰えることはなく、最初に行われた再放送でも平均視聴率が18%台を記録した。
商業的にも成功し、本作やそのキャラクターに関連する商品は、玩具だけでなく、生活用品などあらゆる分野で発売されている。前作『ウルトラQ』の実績を踏まえ、放映前にTBSは本作の商品化収入を74万円と見積もっていたが、関連商品が大ヒットし、商品化収入は1億5000万円に膨れ上がった。
本作以前は漫画原作が子ども番組の基本であり出版社の権力が強かったが、テレビ局のオリジナル作品である本作が成功してから立場が逆転し、漫画原作でもテレビ局の意向が強く出るようになっていく。商業的側面から本作で特に特筆すべき点は、日本のテレビ番組で初めて商品化権の入札制度を導入したことである[5]。本作以前はテレビ局の担当者とコネがある業者が商品化権を取得していたが、本作以降は誰でも公平に商品化権取得の機会が与えられるようになった。もっとも、実際のところは『ウルトラQ』を商品化したマルサン商店などの業者が優遇されており、本格的に入札制度が機能するのは次回作『キャプテンウルトラ』からである。
これは機会均等を生み出した一方で、資本力のある企業が商品化権を独占するという弊害を生み出した。第1期ウルトラシリーズから第3期ウルトラシリーズまでウルトラシリーズを商品化する会社はめまぐるしく変わり続け、最終的には玩具業界トップのバンダイ(現在はバンダイナムコ)にほぼ独占されるようになる。
作品としてのウルトラマン[]
映像上の題名は「ウルトラマン 空想特撮シリーズ」。
前作『ウルトラQ』同様に、オープニングタイトルに『ウルトラQ』のロゴを用いるなど(BGMは「Q」のものに新録のパーカッション等をオーバーダビングしたものを使用)、「ウルトラQ空想特撮シリーズ」と銘打って番組宣伝され、放送前からかなりの反響があった。
『ウルトラQ』の世界観を引き継いだ続編で、怪獣や宇宙人によって起こされる災害や超常現象の解決に当たる科学特捜隊と、それに協力するM78星雲光の国の宇宙警備隊員ウルトラマン(キャラクターとしてのウルトラマンを参照)の活躍を描く。
当初としては『ウルトラQ』の色合いから怪奇色が強い内容だったが、当時の子ども達がヒーローとしてのウルトラマンの認識が定着することになり、『ウルトラQ』の色合いは完璧になくなっていった。その後のウルトラシリーズ以外の特撮作品にも大きく影響を与えている。
物語の骨子[]
物語は、科学特捜隊のハヤタ隊員が小型ビートルに搭乗し、青い球体と赤い球体を追跡するところから始まった。
竜ヶ森湖上空で小型ビートルは赤い球体と衝突して墜落し、ハヤタも命を落としてしまった[6]。赤い球体の正体は、M78星雲の宇宙人だった。彼は、宇宙の墓場へ護送中に逃亡した宇宙怪獣ベムラー(青い球体の正体)を追跡し、地球までやってきたのである。そして、自分の不注意によってハヤタを死なせてしまったことに責任を感じた宇宙人は、ハヤタに自分の命を分け与えて一心同体となり、地球の平和を守るために戦うことを決意。
宇宙人に命を救われたハヤタは、彼をウルトラマンと名付けた。以後、ハヤタは科学特捜隊が危機に直面すると、ベーターカプセル[7]を点火させてウルトラマンに変身し、怪獣や宇宙人と戦う。
時代設定[]
当時の公式資料と『週刊少年マガジン』1966年31号(8月7日号)のウルトラマンのグラビアページの時代設定は「1975年ごろ」という記載がある。スタッフの認識は近未来という程度で明確な合意はなく、第23話でジャミラの墓標に没年が1993年と記されていたり[8]、最終回で“1930年代から40年以上”との台詞があるなど一定していない。
唯一の前後編である第26・27話は、劇中で子どもたちが怪獣の存在を否定したり、子どものごっこ遊びの中でウルトラマンの変身方法が知られていたりと、現実世界寄りの演出がされている[9]。
制作背景[]
劇中に登場する怪獣が好評だった『ウルトラQ』に続く「空想特撮シリーズ」第2作で、『ウルトラQ』の世界観を継承する番組として制作・放映された。本放送当時のスポンサーは現・武田薬品工業一社であった[10]。
『ウルトラQ』で登場した怪獣が視聴者に好評であったので、怪獣同士の戦いを主体とする番組が企画されたが、「誕生過程」の項で後述するような経緯をたどり『ウルトラマン』の企画となった。また前作同様、監修した円谷英二の知名度を利用して、海外に番組を販売することも計画されていた。
本作は、ほぼ同時期に放映された『マグマ大使』とともにカラーで放送される[11]連続テレビ映画の最初期の草分けであり、その上、巨大な宇宙人を主人公とする大がかりな特撮中心のドラマは世界にも類例がないため、番組制作は苦難の連続だった。前作の『ウルトラQ』は事前制作であり、放送前に全話の撮影を終了させていたが、本作は数本のストックを用意しつつ、放映と同時進行で制作していく従来のスタイルとなった。TBSから支給された予算は、1クールにつき7000万円(1本約538万円)、本編のクランクインは1966年3月下旬。飯島敏宏監督によるAブロック(放映第2話、第5話、第3話)は本編・特撮の一斑体制でスタートしたが、16mmカラーフィルムの入念なテスト(色彩設計や照明の光量など)やウルトラマンスーツの度重なる塗り直し(初期はラテックス製のマスクと未塗装の黒いウェットスーツを使用していた)、操演中のジェットビートルをホリゾントにぶつけて大破させるなど撮影は遅々として進まず、野長瀬三摩地監督のBブロック(放映第7話、第4話、第6話、第9話)からは別班体制に変更。なおBブロックは、円谷一監督によるCブロック(放映第1話と第8話)の撮影を優先したため、完成済みの第7話を除いて後回しにされた。後述する「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」のおかげで、なんとか無事に放映が始まったものの、スケジュールは次第に切迫し、特撮を2班編成にしても間に合わなくなってきた。しかも1話につき300万円前後の赤字が出て行く有様だった[12]。番組の続行を望むTBS側とこれ以上の続行は不可能とする円谷特技プロとの間で協議が重ねられた結果、1967年1月の時点で3クール39話の放送で一旦終了することが決定した[13]。
誕生過程[]
本作の企画が始動したのは、1965年の8月ごろのことだった。当時、第2クールを制作中の『ウルトラQ』が日曜夜7時枠で翌年1月からスタートとほぼ決定したことも追い風となり、TBSの栫井巍プロデューサーと円谷特技プロ企画文芸部室長・金城哲夫が中心となって様々なアイデアが出されていった。TBSはかなり早い段階で、四つの条件を円谷特技プロに提示している。
- カラーで制作する(当時、欧米諸国ではカラーテレビが普及していたため、白黒の『ウルトラQ』は期待した程売れなかった)
- 怪事件を専門に扱う、架空の公的機関を登場させる(放送評論家を招いた『ウルトラQ』の試写会では「民間人が毎回怪獣に遭遇するのは不自然」という意見がかなり多かった)
- 怪獣と互角に戦える、正義のモンスターを主人公にする(『ウルトラQ』の第2クールでは「ゴロー対スペースモンスター」や「パゴス対ギョオ」といった怪獣対決モノが検討されていた)
- 『ウルトラQ』のレギュラー俳優を1人残す[14]
会議の中では「主人公が怪獣では具合が悪い」という意見が圧倒的に多く、監修者の円谷英二から「スーパーマンのようなヒーローを出してみてはどうか」と提案がなされた[15]。またこの時期、円谷が特技監督を担当した東宝特撮映画で、人間に味方する巨人と凶暴な怪獣が死闘を展開する『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965年、東宝)が公開されていた。この映画も本作の企画に少なからず影響を与えていると言われている。
ここでフジテレビ用に企画されていた番組『Woo』における「人間に味方する友好的宇宙人の活躍」というアイデアが流用され、『科学特捜隊ベムラー』という企画書が作成された。この企画書では、「常識を越えた事件を専門に扱う科学特捜隊」とかれらに協力する正体不明の宇宙人ベムラーが設定されている。「飛行機事故で消息を絶った主人公がヒーローになって生還する」という設定はこの時点ですでに見られるが、主人公とベムラーの関係は企画書には明記されていない。
ベムラーの容姿は日本の伝説上の生物・烏天狗を思わせるもので、関係者から「敵怪獣との区別がつきにくい」「ヒーローとしてのキャラクター性が弱い」との指摘があった[16]。
そこで『ベムラー』企画は再検討され、新たに『科学特捜隊レッドマン』が企画されることとなった[17]。この企画書では、正義の怪獣ではなく「甲冑を思わせるような赤いコスチューム」をまとった謎の男として設定されている。身長は2メートルから40メートルまで伸縮自在と設定されている。また、変身時間の制限も導入された。主人公とヒーローの関係についても「飛行機事故でサコミズを死なせた宇宙人レッドマンが責任を取ってサコミズの身体を借りる」と明記され、後の完成作品であるウルトラマンの設定の基本的な部分は出来あがっていた。その一方で、レッドマンはすでに故郷が他の惑星の侵略で滅亡していること、サコミズ本人はすでに死亡してその心はレッドマンであること、サコミズには人気歌手の恋人がいることなど、完成作品との相違部分もある。
レッドマンのデザインは幾分ヒーロー的になったものの、TBSの拵井巍プロデューサーはもっとシンプルでインパクトのあるデザインを要求。また前述のように本作はアメリカへのセールスを前提としており、アメリカの事情に詳しいTBSの大谷乙彦らが「今の形では外国人に受け入れられない。もっと無表情な鉄仮面のようなものの方が謎があっていい」と提案[18]。こうして試行錯誤した結果、ウルトラマンのデザインが出来上がった[19]。
最終的に「ベムラー」の名はは第1話の登場怪獣に残された。また、どくろ怪獣「レッドキング」は「レッドマン最強の怪獣」としての意味合いもあるとされる。[要出典]。
NG作品[]
『ウルトラQ』や『ウルトラセブン』に比べれば少ないものの、上原正三脚本の「怪獣用心棒」「宇宙基地救助命令」や藤川桂介脚本の「科学島脱出」「東京危機一発」など、予算や技術的な問題から映像化が断念された脚本がある。この中で「怪獣用心棒」は講談社の月刊誌『ぼくら』で放送終了後の4ヶ月間連載が延長される中、一峰大二によって漫画化が行われた。現在では翔泳社の『ウルトラマン完全版』(全2巻)で見ることができる。
映画化も企画されて飯島敏宏による脚本「ジャイアント作戦」が書かれたが、実現せずに終わった。講談社から発売されているオフィシャルファイルマガジン『ULTRAMAN』の専用バインダー初回生産分と、学習研究社の「ウルトラマン大百科」で「ジャイアント作戦」の復刻版脚本が収録されている。2005年、飯島が「千束北男」名義で執筆した小説版が発売された。また、『ウルトラマン 科特隊奮戦記 ジャイアント作戦』[20]として川崎郷太により漫画化されている(1993年、朝日ソノラマ)。
シリーズとしての「ウルトラマン」[]
『ウルトラマン』に続いて一連の番組シリーズが制作・放映された。毎回、巨大ヒーローと怪事件処理専門チームが連携して、宇宙や異次元、地球のどこからかやって来る怪獣や宇宙人たちと闘う、というコンセプトの特撮番組で、子どもたちに人気を博す。これら同系列の作品は、「ウルトラシリーズ」あるいは、単に「ウルトラマン」と呼ばれる。
詳細はウルトラシリーズを参照
総称としての「ウルトラマン」[]
本作終了後、本作の流れをくむ作品群がウルトラシリーズとしてまとまり、各作品ごとのヒーローはすべて「ウルトラマン」または「ウルトラ戦士」と総称されるようになった。
その姿は基本的にFRP製のマスクとウェットスーツをベースにしたスーツで造形され、銀と赤を基調としたデザインや、胸部の発光器などの特徴がある。しかし、それぞれの要素に例外があり、全員の共通項を示すのは難しい。
当初はM78星雲あるいは光の国と呼ばれる特定の星の出身と設定されていたが、シリーズが続くにつれてウルトラマンレオ等のM78星雲の出身でないものや、ウルトラマンティガのように宇宙人でないものも登場し、出自の設定も多彩になっている。
詳細はウルトラシリーズの各作品およびウルトラマン一覧を参照。
組織[]
科学特別捜査隊[]
科学特別捜査隊を参照。
防衛隊(軍)および自衛隊[]
本作には科特隊とは別に、通常の防衛組織が怪獣や宇宙人との戦闘に参加している。その呼称は防衛隊(軍)とされたり自衛隊とされたりしているが、明確な区別はない。
防衛隊(軍)は第2・11・15話に登場した。戦力としては放映当時の自衛隊が装備していた61式戦車、M4中戦車の他、火炎放射戦車、メーサー殺獣光線車、熱線砲車などがある。この熱線砲車は『怪獣大戦争』(1965年、東宝)に登場したAサイクル光線車の本体から拡声器と照明塔を外したもので、その牽引車に本体から外した照明塔をつけて改造した照明車も、『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966年、東宝)で使われた後、第15話で使用され、ガヴァドンを包囲する戦車群の中に見られる。メーサー殺獣光線車は、第11話でギャンゴへの攻撃に向かう姿が確認できるが、その後の戦闘シーンは描かれなかった。第2話ではバルタン星人に対し、核ミサイル「はげたか」を都心で二発使用したが、小爆発を起こしただけでほとんど効果がなかった。
自衛隊は第4・26・27・34・39話に登場した。第4話で海上自衛隊がイデ隊員の提案でラゴンに音楽を聞かせ、第26・27話で伊丹市に駐屯している陸上自衛隊がゴモラを攻撃し、第34話では科特隊が怪獣風船化作戦で浮かび上がらせたスカイドンを航空自衛隊のF-86戦闘機が誤って撃墜してしまった。航空自衛隊は第39話にも登場し、精鋭パイロットからなる戦闘機編隊がゼットン星人の円盤群迎撃のために出動して一部を撃墜したが、逆襲を受けて全滅した。このシーンに登場した戦闘機はF-104タイプだが、実在しない航空機だった。
上記以外にも防衛組織が敵を攻撃する場面のある話は多く存在する(第3・9・17 - 19・21・23・31 - 33話)。だがそれらの多くでは、その組織が防衛隊、自衛隊、あるいは機動隊のいずれに属するのかについて触れられていない。
主題歌・関連楽曲[]
主題歌の売上はミリオンセラーを記録した[21]。
オープニングテーマ[]
- 『ウルトラマンの歌』
- 作詞:東京一 / 作曲:宮内國郎 / 歌:みすず児童合唱団、コーロ・ステルラ
- 作中では3種類の音源が使われる。以下、その差異と使用状況を記す。
- Aタイプ(第1話、7話)
- 市販の音源には原則としてこのタイプのフルサイズが収録される(「ウルトラ作戦第一号」は制作第5話、「バラージの青い石」は制作第4話と、ダビング時期が近接している)。
- Bタイプ(第2 - 6話、第8 - 30話)
- 3種類の内最初に録音されたもので、みすず児童合唱団の編成と歌詞の最後の部分の歌い方がAタイプと異なる。
- Cタイプ(第31 - 39話)
- 劇中音楽の追加に合わせて録音されたもの。このタイプのみコーロ・ステルラは歌っておらず、放送用のTVサイズしか存在しない。
挿入歌[]
- 『特捜隊の歌』
- 作詞:東京一 / 作曲:宮内國郎 / 歌:みすず児童合唱団、コーロ・ステルラ
- 主旋律をアレンジした「科特隊マーチ」(科特隊のテーマ)が出動シーンなどで頻繁に使われる。本曲自体も第3話や第4話にごく短く編集された形で使われる。
- 『進め! ウルトラマン』
- 作詞:東京一 / 作曲:宮内國郎 / 歌:みすず児童合唱団、コーロ・ステルラ
- 主題歌の候補としては長調、短調の2曲が作られた。長調の曲が主題歌として採用され、短調の曲が挿入歌「進め! ウルトラマン」となった。アレンジ曲「勝利」(M-5、別題「激闘! ウルトラマン」)が第18話からウルトラマンの戦闘シーンで使われるようになり、カラオケは後に『ウルトラファイト』のタイトル部分に使われる[23]。
- 後年公開されたNG版では、一部歌詞の違いを確認できる。
BGM[]
本作の音楽は、前作『ウルトラQ』に引き続き宮内國郎が担当した。メインタイトル映像の内『ウルトラQ』のロゴを使った部分の曲は、『ウルトラQ』のメインタイトル曲(M-1T2)に本作オリジナルの効果音的な曲(タイトルT6)をオーバーダビングしたものである。第1話のハヤタ隊員とウルトラマンの出会いのシーンに『ウルトラQ』第28話「あけてくれ!」用の音楽が選曲されるなど、過去に宮内の書いた東宝特撮映画『ガス人間第一号』や『ウルトラQ』、『快獣ブースカ』の楽曲が流用されることも多い。
『ウルトラマン』自体の汎用BGM録音は3回行われた。「特捜隊のテーマ」など一部の曲は主題歌録音と同時にステレオで録音されたが、モノラルのコピーしか残存していない。また、実相寺昭雄が監督した第14・15・23話では追加録音が行われ、これらの楽曲は他のエピソードでも使用される。追加録音は最終回の第39話でも行われたが、これらの追加録音曲はいずれもテープの所在が確認されていない。
放映リスト[]
※各怪獣の詳細はウルトラマンの登場怪獣を参照。
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪獣・宇宙人 | スタッフ |
---|---|---|---|---|
1966年7月17日 | 1 | ウルトラ作戦第一号 | 宇宙怪獣ベムラー | 監督-円谷一 特技監督-高野宏一 脚本-関沢新一、金城哲夫 |
1966年7月24日 | 2 | 侵略者を撃て | 宇宙忍者バルタン星人 | 監督-飯島敏宏 特技監督-的場徹 脚本-千束北男 |
1966年7月31日 | 3 | 科特隊出撃せよ | 透明怪獣ネロンガ | 監督-飯島敏宏 特技監督-的場徹 脚本-山田正弘 |
1966年8月7日 | 4 | 大爆発五秒前 | 海底原人ラゴン | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-南川竜 |
1966年8月14日 | 5 | ミロガンダの秘密 | 怪奇植物グリーンモンス | 監督-飯島敏宏 特技監督-的場徹 脚本-藤川桂介 |
1966年8月21日 | 6 | 沿岸警備命令 | 海獣ゲスラ | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-山田正弘 |
1966年8月28日 | 7 | バラージの青い石 | 磁力怪獣アントラー | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-南川竜、金城哲夫 |
1966年9月4日 | 8 | 怪獣無法地帯 | どくろ怪獣レッドキング 有翼怪獣チャンドラー 地底怪獣マグラー 友好珍獣ピグモン 怪奇植物スフラン |
監督-円谷一 特技監督-高野宏一 脚本-金城哲夫、上原正三 |
1966年9月11日 | 9 | 電光石火作戦 | ウラン怪獣ガボラ | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-山田正弘 |
1966年9月18日 | 10 | 謎の恐竜基地 | えりまき怪獣ジラース | 監督-満田かずほ 特技監督-高野宏一 脚本-金城哲夫 |
1966年9月25日 | 11 | 宇宙から来た暴れん坊 | 脳波怪獣ギャンゴ | 監督-満田かずほ 特技監督-高野宏一 脚本-宮田達男 |
1966年10月2日 | 12 | ミイラの叫び | ミイラ怪獣ドドンゴ ミイラ怪人ミイラ人間 |
監督・特技監督-円谷一 脚本-藤川桂介 |
1966年10月9日 | 13 | オイルSOS | 油獣ペスター | 監督・特技監督-円谷一 脚本-金城哲夫 |
1966年10月16日 | 14 | 真珠貝防衛指令 | 汐吹き怪獣ガマクジラ | 監督-実相寺昭雄 特技監督-高野宏一 脚本-佐々木守 |
1966年10月23日 | 15 | 恐怖の宇宙線 | 二次元怪獣ガヴァドン | |
1966年10月30日 | 16 | 科特隊宇宙へ | 宇宙忍者バルタン星人(二代目) | 監督-飯島敏宏 特技監督-高野宏一 脚本-千束北男 |
1966年11月6日 | 17 | 無限へのパスポート | 四次元怪獣ブルトン | 監督-飯島敏宏 特技監督-高野宏一 脚本-藤川桂介 |
1966年11月13日 | 18 | 遊星から来た兄弟 | 凶悪宇宙人ザラブ星人 にせウルトラマン |
監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-南川竜、金城哲夫 |
1966年11月20日 | 19 | 悪魔はふたたび | 赤色火焔怪獣バニラ 青色発泡怪獣アボラス |
監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-山田正弘、南川竜 |
1966年11月27日 | 20 | 恐怖のルート87 | 高原竜ヒドラ | 監督-樋口祐三 特技監督-高野宏一 脚本-金城哲夫 |
1966年12月4日 | 21 | 噴煙突破せよ | 毒ガス怪獣ケムラー | 監督-樋口祐三 特技監督-高野宏一 脚本-海堂太郎 |
1966年12月11日 | 22 | 地上破壊工作 | 地底怪獣テレスドン 凶悪地底怪人地底人 |
監督・脚本-実相寺昭雄 特技監督-高野宏一 |
1966年12月18日 | 23 | 故郷は地球 | 棲星怪獣ジャミラ | 監督-実相寺昭雄 特技監督-高野宏一 脚本-佐々木守 |
1966年12月25日 | 24 | 海底科学基地 | 深海怪獣グビラ | 監督-飯島敏宏 特技監督-高野宏一 脚本-藤川桂介 |
1967年1月1日 | 25 | 怪彗星ツイフォン | 冷凍怪獣ギガス 彗星怪獣ドラコ どくろ怪獣レッドキング(二代目) |
監督-飯島敏宏 特技監督-高野宏一 脚本-若槻文三 |
1967年1月8日 | 26 | 怪獣殿下 前篇 | 怪奇植物スフラン 古代怪獣ゴモラ |
監督-円谷一 特技監督-高野宏一 脚本-金城哲夫、若槻文三 |
1967年1月15日 | 27 | 怪獣殿下 後篇[24] | 古代怪獣ゴモラ | |
1967年1月22日 | 28 | 人間標本5・6 | 三面怪人ダダ | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-山田正弘 |
1967年1月29日 | 29 | 地底への挑戦 | 黄金怪獣ゴルドン | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-南川竜、金城哲夫 |
1967年2月5日 | 30 | まぼろしの雪山 | 伝説怪獣ウー | 監督-樋口祐三 特技監督-高野宏一 脚本-金城哲夫 |
1967年2月12日 | 31 | 来たのは誰だ | 吸血植物ケロニア | 監督-樋口祐三 特技監督-高野宏一 脚本-海堂太郎 |
1967年2月19日 | 32 | 果てしなき逆襲 | 灼熱怪獣ザンボラー | 監督-鈴木俊継 特技監督-高野宏一 脚本-藤川桂介 |
1967年2月26日 | 33 | 禁じられた言葉 | 悪質宇宙人メフィラス星人 宇宙忍者バルタン星人(三代目) 凶悪宇宙人ザラブ星人(二代目) 誘拐怪人ケムール人(二代目) 巨人 巨大フジ隊員 |
監督-鈴木俊継 特技監督-高野宏一 脚本-金城哲夫 |
1967年3月5日 | 34 | 空の贈り物 | メガトン怪獣スカイドン | 監督-実相寺昭雄 特技監督-高野宏一 脚本-佐々木守 |
1967年3月12日 | 35 | 怪獣墓場 | 亡霊怪獣シーボーズ | |
1967年3月19日 | 36 | 射つな! アラシ | 変身怪獣ザラガス | 監督-満田かずほ 特技監督-高野宏一 脚本-山田正弘 |
1967年3月26日 | 37 | 小さな英雄 | 怪獣酋長ジェロニモン 友好珍獣ピグモン(再生) 彗星怪獣再生ドラコ(再生) 地底怪獣再生テレスドン(再生) |
監督-満田かずほ 特技監督-有川貞昌 脚本-金城哲夫 |
1967年4月2日 | 38 | 宇宙船救助命令 | 光熱怪獣キーラ 砂地獄怪獣サイゴ |
監督-円谷一 特技監督-有川貞昌 脚本-上原正三 |
1967年4月9日 | 39 | さらばウルトラマン | 宇宙恐竜ゼットン 変身怪人ゼットン星人 ゾフィー |
監督-円谷一 特技監督-高野宏一 脚本-金城哲夫 |
登場人物・出演者[]
レギュラー・準レギュラー[]
- ムラマツ隊長:小林昭二
- ハヤタ隊員:黒部進
- アラシ隊員:石井伊吉(現・毒蝮三太夫)
- イデ隊員:二瓶正也
- フジ・アキコ隊員:桜井浩子
- ホシノ・イサム少年:津沢彰秀(第1 - 4・6・9・11・16 - 18・21・24・25話) ※第5話はクレジットのみ
- 岩本博士:平田昭彦(第5・12・13・16・25・39話)/森塚敏(第36話)[25]
- ナレーター:石坂浩二(第1 - 19話)、浦野光(第20 - 39話)
ゲスト出演者[]
- 防衛隊・科学特捜隊
- 科学者
- 山田博士(第5話):笹川恵三:オイリス島調査団長。
- 中村博士(第10話):森幹太:モンスター博士。
- 二階堂教授(第10話):灰地順:15年前にネス湖で行方不明になったとされている恐竜学者。中村博士に変装し、ジラースを育てた。
- 山本博士(第11話):朝香春彦:科学センター所属。
- 毛利博士(第16話):池田忠夫:金星ロケット・オオトリの開発者。バルタン星人(2代目)に体を乗っ取られる。
- 川口博士(第17話):舟橋元:川口熱線研究所所長。
- 福井一郎博士(第17話):永井秀明:イエスタデイからもう一つの隕石を預かっていた人物。
- 森田博士(第18話):土屋嘉男:科学センター所属。
- 福山博士:福田善之(第19・22話):宇宙科学研究所に所属している宇宙考古学の権威。
- 山川博士(第24話):可知靖之:科学センター所属。
- 中谷教授(第26・27話):富田浩太郎:阪神大学教授。ジョンスン島学術調査隊隊長。
- 二宮博士(第31話):中山昭二:植物学者。恩師はケロニアの発見者である後藤次郎博士。
- 山本博士(第33話):伊藤久哉:科学センター所属。
- 権田博士(第37話):浅野進治郎:東西大学教授。イルカの言語研究の第一人者。通称「イルカ博士」。
- その他の重要な役
- 浜口節子(第5話):若林映子:オイリス島探検隊に参加した女性カメラマン。
- チャータム(第7話):弓恵子:古代の町バラージに住む超能力を持つ謎の女性。
- 松井所員(第8話):松本朝夫:ピグモンに助けられた多々良島測候所員。
- 鬼田(第11話):山本廉:隕石を怪獣ギャンゴに変えた悪人。
- ムシバ(第15話):川田勝明:ガヴァドンの落書きをした少年
- ムトウ・アキラ(第20話):榊原秀春:ヒドラの出現を警告する少年
- 地底人X(第22話):フランツ・グルーベル:地底人のリーダー
- 鈴木治少年/怪獣殿下(第26・27話):稲吉千春:ベーターカプセルを拾いハヤタへ届けた。
- 秋川叶子技官(第28話):田原久子:中央宇宙原子力研究所女性所員。
- 少女・ゆき(第30話):富永幸子:村人に「雪ん子」と呼ばれる少女
- フジ・サトル(第33話):川田勝明:メフィラス星人に拉致されたフジ隊員の弟。
- 端役
- 埼玉県警警邏隊(第1話):久仁博士、渡辺晃三
- キャンパーの一人(第1話):朝倉宏二 ※ノンクレジット
- 城のガイド(第3話):林家珍平
- 伊和送電所・職員(第3話):小高まさる
- 火力発電所・職員(第3話):加藤茂雄
- 水力発電所・職員(第3話):渋谷英男
- ミチコ(第4話):近藤美智子
- 巡視船見張員(第4話):大塚周夫
- 病院の医師(第4話):佐伯久
- 小林次郎(第5話):山中紘:オイリス島調査団の記者
- 松尾博士(第5話):奥野匡:オイリス島調査団の学者
- 山田博士の助手(第5話):槇みちる
- 中島三郎(ダイヤモンドキック)(第6話):伊藤久哉:宝石密輸犯
- 中島の相棒 (第6話):長谷川弘
- 斧山船員(第6話):柳谷寛
- チロ(第6話):中島洋
- ノブコ(第6話):飯田有子
- 港湾事務所員(第6話):鹿島信哉、渡辺晃三
- 港湾事務所の警官(第6話):加藤茂雄
- バラージの老人(第7話):安芸津広
- バラージの老婆(第7話):牧よし子
- 高原少年団・武(第9話):佐藤英明
- 高原少年団・敏男(第9話):山村哲夫
- 高原少年団・団長(第9話):今井和夫
- 警察署長(第9話):熊谷卓三
- ガボラ出現を通報する土木作業の現場主任(第9話):池田忠夫
- 少年グラフ記者・久保友子(第10話):谷育子
- 少年グラフカメラマン・林一郎(第10話):岡村春彦
- 釣り人・林(第10話):西條康彦
- 釣り人・新田(第10話):中山豊
- 北山湖の釣り人(第10話):高野宏一 ※ノンクレジット
- ホテルのボーイ(第10話):古谷敏 ※ノンクレジット
- 山本博士の助手・緑(第11話):南不二子
- 「石」について質問する記者(第11話):三浦威、古河秀樹、若山真樹
- 「石」の能力を試す新聞記者(第11話):青島幸男
- ホシノ少年の友人の一人(第11話):川田勝明 ※ノンクレジット
- 水着撮影していたカメラマン(第11話):鈴木和夫
- 科学センター警備員・森(第12話):奥村公延
- 科学センター警備員・原田(第12話):稲吉靖
- 警官の一人(第12話):平松慎吾
- 酔っ払い作業員・広川(第13話):梅津栄
- タンクローリーの運転手(第13話):野本礼三
- 広川を取り調べる刑事A(第13話):生井健夫
- 広川を取り調べる刑事B(第13話):宮川洋一
- 製油所・所長(第13話):近衛敏明
- 製油所・職員(第13話):松尾文人
- 宝石店・店主(第14話):矢野宣
- 真珠貝運搬トラック運転手(第14話):樋浦勉
- 運転手の助手(第14話):寺田農
- ムシバの友人の一人・ゼロ戦(第15話):金子吉延
- 土管の持主(第15話):原保美
- 岩本博士に取材する新聞記者(第16話):堤康久
- イエスタデイ(第17話):ハンス・ホルネス:バローン砂漠から隕石を持ち帰った探検家
- 藤井洋子(第17話):那須ますみ:イエスタデイの秘書
- 吉沢助手(第17話):佐竹弘行:川口博士の助手
- 脳外科医師・村木(第18話):森山周一郎
- 宇宙局・局員A(第18話):勝部義夫
- 宇宙局・局員B(第18話):住吉正博
- 木村助手(第19話):丸山謙一郎:福山博士の助手
- 鉱物試験所・石岡博士(第19話): 相沢治夫
- 鉱物試験所・所員(第19話):塚田正昭
- 伊豆シャボテン公園の警備員(第20話):金井大
- 伊豆シャボテン公園の作業員(第20話):鈴木治夫
- あけぼの少年ホーム職員(第20話):北川恭子
- トラック運転手(第20話):中島元
- 高原レストハウス支配人(第21話):大塚周夫
- 地震研究所・所員(第21話):山中紘
- 旅客機・パイロット(第21話):久野征四郎
- 東京TVセンター職員(第22話):丸山謙一郎
- 鳩を逃がす少年・アキラ(第23話):吉野謙二郎
- 吉村総裁(第24話):高橋正夫
- ジェニー・チルダー(第24話):エルビラ・フビ
- ジェニーの父・ウィリアム・チルダー(第24話):ハロルド・コンウェイ
- 海底センター職員(第24話):橘正晃
- ター坊(第25話):宮本智弘:ツイフォン接近に宇宙服を着込んだ少年
- ター坊の父ちゃん(第25話):中島春雄
- インテリ風の男(第25話):勝部義夫
- マダム風の女(第25話):毛利幸子
- シオシオノパーの子供(第26話):川田勝明 ※ノンクレジット
- 治少年の父親・鈴木三平(第26・27話):宮田羊容
- 治少年の母親・鈴木リエ子(第26・27話):布地由紀江
- 治少年を大阪城へ連れて行く警官・吉村(第27話):緒方燐作
- バス運転手(第28話):中島元
- ダダに憑依される宇宙線研究所所員(第28話):鈴木泰明
- 大田山炭鉱夫・秋田(第29話):佐田豊
- 錯乱した金鉱坑夫・山本(第29話):大村千吉
- 猟師・町村(第30話):山本廉
- 世話役・秋田(第30話):近衛敏明
- 村人A(第30話):伊藤実
- 村人B(第30話):塚田正昭
- 歌うロッジの客(第30話):高野宏一 ※ノンクレジット
- 宮の森工事現場主任(第32話):伊藤実
- 宮の森工事現場作業員A(第32話):加藤茂雄
- 巨大フジ隊員に発砲する警官隊・隊長(第33話):中島春雄
- 警官隊の一人(第33話):岩本弘司
- 月ロケットセンター所員A(第35話):奥野匡
- 月ロケットセンター所員B(第35話):田村奈巳
- 月ロケットセンター所長(第35話):永井秀明
- 読経する怪獣供養の住職(第35話):石川隆昭
- 木魚を叩く怪獣供養の住職(第35話):中野稔 ※ノンクレジット
- 児童会館の職員(第36話):小沢直平
- デパート支配人(第37話):金井大
- ピグモンを見て喜ぶ少年(第37話):近藤美智子
- ピグモンに尻込みする警官A(第37話):鈴木和夫
- ピグモンに尻込みする警官B(第37話):中山豊
- 少年の母親(第37話):毛利幸子
- デパート従業員(第37話):佐竹弘行、佐渡絹代
- 宇宙局・細川局長(第38話):武内亨
- 宇宙局・局員(第38話):北原隆
- 宇宙ステーションV2乗員・吉野(第38話):灰地順
- 宇宙ステーションV2アーサー船長(第38話):エンベル・アルテンバイ
声の出演[]
- 全てノンクレジット
スーツアクター[]
- 古谷敏(ウルトラマン・第39話:ゾフィー)
- 中島春雄(第3話:ネロンガ・第9話:ガボラ・第10話:ジラース・第38話:キーラ)4体
- 荒垣輝雄(第1話:ベムラー・第6話:ゲスラ・第7話:アントラー・第8話:レッドキング・第11話:ギャンゴ・第12話:ドドンゴ・第13話:ペスター・第14話:ガマクジラ・第15話:ガヴァドン・第17話:ブルトン・第20話:ヒドラ・第23話:ジャミラ・第24話:グビラ・第37話:ジェロニモン・第39話:ゼットン)15体 ※内2体はドドンゴとペスターの相棒
- 鈴木邦夫(第21話:ケムラー・第22話:テレスドン・第25話:レッドキング(二代目)・第26・27話:ゴモラ・第28話:ダダ・第30話:ウー・第32話:ザンボラー・第35話:シーボーズ・第36話:ザラガス)10体
- 中村晴吉(第5話:グリーンモンス・第19話:アボラス)2体
- 清野幸弘[27](第8話:チャンドラー・第12話・ドドンゴ・第13話:ペスター・第37話:再生テレスドン)4体 ※内2体はドドンゴとペスターの相棒
- 泉梅之助(第4話:ラゴン(二代目)・第8話:マグラー)2体
- 松島映一(第34話:スカイドン・第37話:再生ドラコ・第38話:サイゴ)3体
- 扇幸二(第29話:ゴルドン・第31話:ケロニア・第33話:メフィラス星人)3体
- 池田文夫(第18話:にせウルトラマン・第25話:ドラコ)2体
- 佐藤武志(第2話:バルタン星人)・藤田修治(第8話:ピグモン)・満月英世(第12話:ミイラ人間)・飛鋪正直(第16話:バルタン星人(二代目))・青野武(第18話:ザラブ星人)・田尻康博(第19話:バニラ・南明(第25話:ギガス)・渡辺白洋児(第33話:バルタン星人(三代目))・三山登士(第33話:ケムール人(二代目))各1体
スタッフ[]
- 監修:円谷英二
- 制作:市川利明(第1 - 13話)末安昌美(第14 - 39話)
- 第18話以降、プロデューサーと表示。
- 脚本:金城哲夫、千束北男(飯島敏宏)、山田正弘、南川竜(野長瀬三摩地)、藤川桂介、佐々木守(第22話は名義のみ)、海堂太郎(樋口祐三)、若槻文三、上原正三、関沢新一、宮田達男
- 本編
- 特殊技術
- 高野宏一(第12・13話は名義のみ)、的場徹、有川貞昌
- 撮影:高野宏一、佐川和夫、森喜弘、鈴木清
- 照明:小林哲也、原勲
- 美術:成田亨(第26話以降、怪獣デザインと表示)、深田達郎、大瀬賢一(第26話 - )、池谷仙克
- 怪獣・怪獣ミニチュア制作:高山良策、佐々木明(第2・3・9・16話)、エキスプロダクション(第8(スフラン)・20・25(ギガス)・29・30話)、開米栄三、東宝特殊美術部(第5・10話)、円谷プロ特殊美術スタッフ
- メカニック制作:郡司模型製作所
- 光学撮影:中野稔、川北紘一(タイトルバック合成、変身シーン)
- 助監督:鈴木俊継、山本正孝、大木淳
- 制作著作:TBS/円谷プロダクション
関連番組[]
「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」(TBS、1966年7月10日放送)
- 概要
- 本作放送以前に杉並公会堂で行われたイベントの中継録画番組。当初『ウルトラQ』の第20話として、5月15日に放映が予定されていた「あけてくれ!」は、「怪獣が登場しないうえに内容が難解」という理由で、4月末頃に本放送見送りの処置が下された。つまり『ウルトラマン』のスタートは7月10日に繰り上がる事になったのである。にもかかわらず、放映第1話の特撮班が6月に入って漸くクランクインという撮影スケジュールの遅れ[28]を危惧したTBSの栫井巍プロデューサーが、一週間の時間稼ぎにと急遽企画したものだった。なお「ウルトラ作戦第一号」の完成品フィルムがTBSに納品されたのは7月13日であり、栫井の判断は正しかったと言える。最終スケジュール日程は、7月6日に技術スタッフの打ち合わせ、翌7日と8日にリハーサル、9日の午後1時より開演となった。本番では演出用の豚が暴走したり、視界が悪いマスクのためにウルトラマンがつまずいてしまったりと、トラブルが続出した。アントラーのぬいぐるみが前後逆になるというミスも生じていた。そうした状況を恥じたTBSの担当ディレクター・実相寺昭雄は、演出家のテロップを独断で抜いてしまった。なお数々のトラブルはオンエア時に編集でカットされ、完成していた第3話のハイライトシーンが加えられた。結局放送では30%近い高視聴率をマークし、実相寺監督はお咎め無しで済んだという。カラー放送だったと伝えられるが、現在映像ソフトとして公開されているのはキネコ収録によるモノクロ映像のみである。
スタッフ[]
- 演出:樋口祐三、実相寺昭雄
- 構成:金城哲夫
出演[]
- 円谷英二(本人)
- 田中明夫(ニセ円谷英二 / モンスター博士)
- ナンセンストリオ(泥棒)
- 伊藤素道とリリオリズムエアーズ(「ウルトラマンの歌」・「特捜隊の歌」を歌う)
- 科特隊メンバーとホシノイサム
- 古谷敏(ウルトラマン)
劇場版[]
- 1967年『長篇怪獣映画ウルトラマン』
- テレビシリーズ第1話、第8話、第26話、第27話を再編集して作られた。
- 1979年『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』
- テレビシリーズの再編集。
- 1979年『ウルトラマン怪獣大決戦』
- テレビシリーズの再編集。
- 1989年『ウルトラマン 恐怖のルート87』
- 第20話。『ウルトラマンUSA』と同時上映。
- 1996年『甦れ!ウルトラマン』
- 『ウルトラマンワンダフルワールド』内の1つであり、『ウルトラマンゼアス』『ウルトラマンカンパニー』と同時上映。テレビシリーズの映像を再編集し、新録のセリフを被せたオリジナルストーリー。
漫画版[]
- ぼくら 1966年8月号 - 1967年9月号 全14話 一峰大二
- ネロンガの巻
- グリーンモンスの巻
- 怪獣ギャンゴの巻
- あぶら怪獣ペスターの巻
- バルタン星人の巻
- 怪獣アボラスの巻
- 怪獣ゴモラの巻
- 三大怪獣の巻
- 怪獣ケムラーの巻
- 怪獣スカイドンの巻
- サイボーグ恐竜の巻
- 怪獣ヤマトンの巻
- 怪獣ゴルダーの巻
- 怪獣ウェットンの巻
- 週刊少年マガジン 1966年 - 1967年 楳図かずお
- バルタン星人の巻
- なぞの恐竜基地の巻
- ミイラ怪獣ドドンゴの巻
- 怪すい星ツイフォンの巻
- メフィラス星人の巻
- 現代コミクス
- ネロンガの巻 1966年11月創刊号 井上英沖
- バルタン星人の巻 1966年11月創刊号 井上英沖
- エリまき大怪獣ジラースの巻 1966年12月号 井上英沖
- ギャンゴの巻 1966年12月号 井上英沖
- ミイラ怪獣ドドンゴの巻 1967年1月号 井上英沖
- ガボラの巻 1967年1月号 井上英沖
- ベムラーの巻 1967年別冊2号「ウルトラマン」岸本修
- グリーンモンスの巻 1967年別冊2号「ウルトラマン」岸本修
- ペスターの巻 1967年2月号 井上英沖
- 新バルタン星人の巻 1967年2月号 井上英沖
- アボラス・バニラの巻 1967年3月号 井上英沖
- ヒドラの巻 1967年3月号 井上英沖
- 怪獣無法地帯の巻 1967年4月号 井上英沖
- ガバドンの巻 1967年4月号 加来あきら
- 怪彗星ツイフォン 1967年4月号増刊「ウルトラマン」 岸本修
- 怪獣殿下 1967年4月号増刊「ウルトラマン」 宮坂栄一
- ケムラーの巻 1967年5月号 井上英沖
- メフィラス星人の巻 1967年5月号 加来あきら
- ジャミラの巻 1967年6月号 井上英沖
- メガトン怪獣登場スカイドンの巻空の贈り物 1967年6月号 井上英沖
- 二大怪獣登場サイゴ,キーラの巻 1967年7月号 井上英沖
- 幽霊怪獣登場シーボーズの巻 1967年7月号 井上英沖
- ダダ星人の巻 1967年8月号 加来あきら
- TBSコミックス
- 怪獣酋長ジェロニモンの巻 1967年11月創刊号 井上英沖
- 黄金怪獣ゴルドンの巻 1967年11月創刊号 井上英沖
- 恐怖の怪獣島 ジャミラの巻 1967年12月号 井上英沖
- ジラースの巻 1967年12月号 井上英沖
- 宇宙の大決斗バルタン星人,アントラーの巻 1968年1月号 井上英沖
- ヒドラ,ザラガスの巻 1968年1月号 井上英沖
- 伝説怪獣ウー 1968年1月増刊号 井上英沖
- 恐怖の爪怪獣ドラコの巻 1968年2月号 井上英沖
- 亡霊怪獣シーボーズ 1968年3月号 井上英沖
- ウラン怪獣ガボラ 1968年4月号 井上英沖
- ドクロ怪獣レッドキング 1968年5月号 井上智
小説版[]
- 怪獣大全集3 怪獣絵物語ウルトラマン
- 金城哲夫著。1967年にノーベル書房より刊行され、2002年に『小説 ウルトラマン』に改題されて筑摩書房より文庫化された。
- 『ウルトラマン』本編のノベライズであり、一部展開に差異がある他、劇中で語られなかった設定なども活かされている。
- ウルトラマン VOL.1 ゴールドラッシュ作戦
- 実相寺昭雄著。1993年に小学館のスーパークエスト文庫より刊行された。
- 地底から現れた怪獣ジグリス、海から現れた怪獣ムンデラーとの、科学特捜隊とウルトラマンの奮闘を描く。
- TV版における時系列は不明だが、作中ではTV版38話に登場した怪獣キーラの存在が語られている。
- ウルトラマン ジャイアント作戦
- 千束北男(飯島敏宏)著。2005年に講談社より刊行された。
- 飯島が脚本を担当した、前述(#NG作品)の「ジャイアント作戦」を原案として書き下ろされた作品。
映像ソフト化[]
- 1980年1月1日に、第1話、第2話、第3話、第8話、第19話、第25話、第26話、第27話、第33話が、東宝ビデオから発売。
- 本編のDVD(デジタルウルトラシリーズ)は1999年12月8日~2000年6月21日に発売。全10巻で9巻まで4話収録だが、10巻のみ3話収録。
脚注[]
- ↑ 第二期シリーズ(『帰ってきたウルトラマン』~『ウルトラマンレオ』)の劇中の呼称や当時の学年雑誌より
- ↑ 2008年刊の第6版から
- ↑ 前田は自伝書で、大仁田は『わいわいスポーツ塾』(TBS)でコメントしている
- ↑ 引田惣弥 『全記録 テレビ視聴率50年戦争―そのとき一億人が感動した』 講談社、2004年、4頁、99頁、224頁。ISBN 4062122227
- ↑ これは『ウルトラQ』の海外販売の際にTBSがアメリカの商品化権業務の実態を調査した結果、導入されたのである。
- ↑ 劇中の描写では、本当に命を落としたのかが不明であり、「瀕死の重傷を負った」と解釈された書籍が存在する。
- ↑ 近年は玩具などで「ベータカプセル」とする記述が増えている。
- ↑ 本話を監督した実相寺昭雄は、後年のNHKBS2の特番によるインタビューで、「(美術に)そういう指示をした憶えはない。」と語っている。
- ↑ 『懐かしのヒーローウルトラマン99の謎』(二見書房)
- ↑ 本作で怪獣が毒殺されることがなかったのはこれが原因とも言われている。また、第26・27話での関西ロケは武田薬品工業の要請によると言われ、本編ではゴモラが武田本社ビルを破壊している。
- ↑ 本作の本放送開始当時、カラー放送が開始されていなかった一部のネット局では、当該局のカラー放送開始までは本放送をモノクロで放送していた。
- ↑ 製作主任・守田康司の証言。円谷英二のダメ出しによる撮り直しだけでなく、スタジオと撮影機材のレンタル料も大きな負担になっていたという
- ↑ 制作体制の見直しが行われ、『ウルトラセブン』放送までの半年間、東映制作の『キャプテンウルトラ』が放映されることになった
- ↑ 現在で言うスピンオフ。ただし初期段階において、桜井浩子の役どころはサコミズ隊員の妹・由起子となっており、女性隊員役には田村奈巳、那須ますみ、豊浦美子などが候補に挙がっていた。
- ↑ 講談社『テレビマガジンヒーローグラフィックライブラリー(1) ウルトラマン』より。
- ↑ 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラを構成する怪獣の中に、この「ベムラー」が含まれている。
- ↑ レッドマンの名称は、本作以後の作品でも企画段階の番組名を他社に商標登録されてしまうのを防ぐためのコードネームとして、円谷特技プロでしばしば用いられるようになった
- ↑ テレビヒーローの創造
- ↑ 飯島敏宏は無表情なウルトラマンのデザインに反対しており、当初のウルトラマンのスーツでは口が動かせるものにするように指示した。Aタイプマスクの口元に寄っているシワは、その仕掛けの名残である。
- ↑ 単行本の表紙には「ジャイアント作戦」の字句が印刷されているが、奥付け等には表記されていない。ただし、図書関係のウェブサイト等では「ジャイアント作戦」まで含まれた記載となっている。
- ↑ 長田暁二『昭和の童謡アラカルト―戦後編』ぎょうせい、1985年、253頁。ISBN 4324001243
- ↑ M1号と同様、現存する初期OP用絵コンテにはペギラと明記されている。
- ↑ 『ウルトラマンティガ』第49話では、アレンジ曲を1991年に再録音したものが使われた。こちらは15枚組限定盤「TSUBURAYA PRODUCTION HISTORY OF MUSIC」に収録され、後に『ウルトラマンティガ』のサントラにも収録された。またバンダイのカードゲーム・データカードダスの『大怪獣バトル』の戦闘部分にもこの曲が使われる。
- ↑ ゴモラを監視する「対策本部」という設定で大阪タワーが登場した。大阪タワーは、放送当時TBS系列に属していた朝日放送の電波塔である。
- ↑ 岩本博士は、シナリオ決定稿の段階で12本のエピソードに登場している(第5・8・12・13・16・18・22・24・25・33・36・39話)。しかし平田昭彦のスケジュールが合わない等の理由で、撮影時には幾つかの回で別の科学者への変更を余儀なくされている(第18話…モリタ博士、第33話…ヤマモト博士)。これ以外の例をみると、第22話に登場する「博士」は劇中で明確な呼称がないものの、演者が福田善之(第19話の福山博士役)であるために、この回の科学者も福山博士だという解釈が一般的になっている。また第24話の科学者は、最終決定稿で山川博士に変更されたものの、登場人物表では岩本博士のままであり、印刷時の混乱した状況が伺える。
- ↑ 小説『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』(光文社)では「アラン・ビロッツ」との設定。
- ↑ 清野弘幸とクレジットされる回もある。
- ↑ 飯島敏宏監督によるAブロック3本は、3月下旬にクランクイン→5月下旬にクランクアップ。撮影に丸2ヶ月かかっていた。高山良策の日誌によれば、ベムラーのぬいぐるみを円谷プロに引き渡したのは6月5日。第1話の撮影が終了し、怪獣ギャンゴへの改造を施すべく高山邸にベムラーが戻ってきたのは6月27日。
関連項目[]
- 小説 ウルトラマン - ウルトラマンのメインライター金城哲夫が、当時の脚本を基にして小説化したもの。
- 第一次怪獣ブーム
- 1 E1 m - 長さ(高さ)の比較(様々な構造物の大きさ比較)。記述内容は「40m ウルトラマン(架空の宇宙人)の身長」
- ゴジラ - 本作と同じ円谷英二が関わった映画キャラクターで同作に出演する役者は何かとウルトラシリーズにも出演することが多い。また、第10話に登場するジラースはゴジラの着ぐるみの流用である。
- 特撮
- 成田亨
- 佐々木明 (造形家)
- ぬいぐるみ
- 着ぐるみ
- ウルトラマン一覧
- チャイヨー・プロダクション
- ULTRAMAN
- 生物彗星WoO
- 祖師ヶ谷大蔵駅
- ウルトラマン商店街
- 三井グリーンランド(熊本県荒尾市。現・グリーンランド)
- ウルトラマンランド
- ウルトラマンスタジアム
- ウルトラマン電車
- 武田薬品 - 初代ウルトラマンのスポンサー
- 大阪タワー
- 実相寺昭雄監督作品ウルトラマン
- 仮面ライダー - 国産TVヒーローとして本作とは双璧を成し、対比される。また『ウルトラマンVS仮面ライダー』で共演。
- ウルトラマン単独のゲーム作品
|
このページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。使用された記事はウルトラマンにあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。 |