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『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』(ウルトラセブン たんじょう35しゅうねん エボリューション 5ぶさく)は、2002年に発売された円谷プロダクション製作のオリジナル特撮ビデオシリーズ。1999年に製作された『ウルトラセブン1999最終章6部作』の続編である。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
概要[]
前作『ウルトラセブン1999最終章6部作』の最後で、宇宙の掟に背いて地球人を救ったことでM78星雲の同胞に断罪され、馬の首暗黒星雲の闇の中に幽閉されたウルトラセブンの復活を描く。
前シリーズで『平成ウルトラセブン』は完結ということになっていたため、元々はセブンが登場せず地球防衛軍を主人公とした『ウルトラ警備隊』というタイトルのオリジナルビデオの企画であったが、最終的にはセブンの復活が決定した。その名残で「EPISODE:1 - 3」では、セブンは宇宙空間で幽閉されているシーンが映るだけとなっており、第1巻は「EPISODE:4」を収録して復活したセブンの雄姿と地球防衛軍の壊滅という事実を提示し、第2巻以降は「EPISODE:1~3、5」を順に収録することでそこに至る経緯を示すという構成となっている。
本作でセブンは馬の首暗黒星雲のある惑星に幽閉されながらも、地球に残した自らの分身とも言うべきカザモリ・マサキと合体し、地球への帰還を果たす。地球へ帰還した後も人間体は合体したカザモリとなっているので、モロボシ・ダンは登場しない(ダンを演じた森次晃嗣はナレーターとして出演している)。
登場怪獣[]
円盤竜[]
全EPISODEに登場。
円盤竜の姿をした存在であり、その正体はガルト星人が詐称していた恒点観測員。EPISODE:3「ネバーランド」においてセブンとは異なる惑星から来た恒点観測員であるとカザモリに名乗っており、アカシックレコードに記された植物生命体と現生地球人類との共存を見守る役目を持っていたらしい。
- 声:二又一成(EPISODE:3のみ)
- 『ウルトラセブン』に登場した宇宙竜ナースに酷似した外見を持つが、設定上の繋がりは無い。
双頭合成獣 ネオパンドン[]
EPISODE:4「イノセント」、EPISODE:3「ネバーランド」に登場。
詳細はパンドン#双頭合成獣 ネオパンドンを参照
放浪宇宙人 ペガッサ星人[]
EPISODE:1「ダーク・サイド」に登場。
詳細はペガッサ星人#『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』に登場したペガッサ星人を参照
反重力宇宙人 ゴドラ星人[]
EPISODE:2「パーフェクト・ワールド」に登場。
詳細はゴドラ星人#『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』に登場したゴドラ星人を参照
メタル宇宙人 ガルト星人[]
EPISODE:3「ネバーランド」、EPISODE:5「アカシックレコード」に登場。
- 身長:2~50メートル
- 体重:150キログラム~4万トン
ウルトラセブンと同じ「恒点観測員」を名乗り、普段は地球人の姿をとり宇宙観測センターの職員“タシロ”という名で活動している。一連の事件の首謀者で、ペガッサ星人やゴドラ星人の防衛軍基地占領、スワという男が操るネオパンドンも、この宇宙人の差し金である。当初はセブンと争おうとはせず、「自分は誰も直接見たことのない生物の進化の幸運な目撃者になりたいだけ」と嘯いていたが、その真の目的は植物生命体がいずれは地球を統治するだろうというアカシックレコードの内容から植物生命体の存在を利用して、影の支配者として地球に君臨しようとすることだった。そのために、「地球は植物生命体が統治するが、人類と平和的に共存していく」というアカシックレコードの内容を「植物生命体は人類を滅ぼして地球を統治する」というように書き換えるという大罪を犯していた。
武器として、両手からエネルギー弾やエネルギーを凝縮した光球を発射することが可能。EPISODE:5の冒頭では、セブンの放ったアイスラッガーを瞬間移動で回避するなどの実力者でもある。また、メタル宇宙人の別名通り、皮膚は鋼鉄で覆われている。
怪獣ガイモスを操り、最後にはガイモスとともに巨大化してウルトラセブンと対決した。己の切り札であるガイモスとの共闘で、一時的にセブンをダウンさせるものの、後にどうにか体勢を立て直したセブンにガイモスを倒され、残った星人はワイドショットで止めを刺された。
なお、ラストシーンで、本来のアカシックレコードの内容は人類が植物生命体に滅ぼされる方であり、それを共存に書き換えた存在がいる(例えば、セブンと同じように地球人を愛してしまったアカシックレコードにすら干渉できる力を持つ未知の存在)という暗示もなされている。この説を証明するように、ガルト星人はセブンにアカシックレコードの書き換えを糾弾された際本当に心当たりがないような様子を見せていた。
- ガルト星人の声を演じた声優の関智一は、顔出しの俳優としてガルト星人の変身したタシロも演じている。
妖邪剛獣 ガイモス[]
EPISODE:5「アカシックレコード」に登場。
- 体長:60メートル
- 体重:5万9千トン
植物生命体統治後の地球での支配権の獲得を狙っているガルト星人が操り、ネオパンドンの次にウルトラセブンに差し向けた怪獣。竜のような顔を持ち、4つの目を持つ。かなりの怪力の持ち主で、ウルトラセブンと戦うガルト星人を援護した。武器は口や両肩から発射する強力な火炎弾。一時はガルト星人と共に、ウルトラセブンをダウンに追い込んだ強敵だったが、星人の命令で止めを刺そうとして、逆に息を吹き返したウルトラセブンにアイスラッガーを突き刺されて絶命した。
キャスト[]
- カザモリ・マサキ/ウルトラセブン(声):山崎勝之
- シラガネ・サンシロウ:南条弘二
- シマ・ケイスケ:正岡邦夫
- ミズノ・タクマ:古賀亘
- ハヤカワ・サトミ:鵜川薫
- ホンジョウ・ルミ:あだち理絵子
- キサラギ・ユキ:勝村美香
- 諏訪将校:神威杏次
- ペガッサ星人(声):佐藤正治
- ゴドラ星人(声):郷里大輔
- タシロ/ガルト星人(声):関智一
- 植物生命体ミツコ(子供形態):志田未来
- 植物生命体ミツコ(成長後):奈良沙緒理
- ナレーション:森次晃嗣
スタッフ[]
- 企画:円谷一夫
- 監督:高野敏幸、小原直樹
- 脚本・シリーズ構成:武上純希
- 脚本:神戸一彦、吉田伸
- 音楽:冬木透
- 特技監督:髙野敏幸
- プロデュース:円谷昌弘、近貞博、穂山賢一
- 企画制作:バップ
主題歌[]
- オープニングテーマ:「ウルトラセブンの歌99」(リミックス版)
- 作詞:東京一/作曲、編曲:冬木透/歌:佐々木功
- エンディングテーマ:「ULTRA SEVEN 99」
- 作詞:東京一/作曲、編曲:冬木透/歌:佐々木功/コーラス:石原慎一、風雅なおと、淵上祥人
サブタイトル[]
- EPISODE:4 イノセント(2002年5月22日発売)
- EPISODE:1 ダーク・サイド(2002年6月21日発売)
- EPISODE:2 パーフェクト・ワールド(2002年7月24日発売)
- EPISODE:3 ネバーランド(2002年8月21日発売)
- EPISODE:5 アカシックレコード(2002年9月25日発売)
小説版[]
詳細は平成ウルトラセブン#小説版を参照
関連項目[]
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